方程式 $\sin x - x \cos x = 0$ が、開区間 $(\pi, \frac{3}{2}\pi)$ に少なくとも1つの解をもつことを示す。

解析学三角関数中間値の定理方程式の解
2025/7/2

1. 問題の内容

方程式 sinxxcosx=0\sin x - x \cos x = 0 が、開区間 (π,32π)(\pi, \frac{3}{2}\pi) に少なくとも1つの解をもつことを示す。

2. 解き方の手順

中間値の定理を利用する。
まず、関数 f(x)=sinxxcosxf(x) = \sin x - x \cos x を定義する。
次に、f(π)f(\pi)f(32π)f(\frac{3}{2}\pi) の符号を調べる。
f(π)=sinππcosπ=0π(1)=π>0f(\pi) = \sin \pi - \pi \cos \pi = 0 - \pi (-1) = \pi > 0
f(32π)=sin32π32πcos32π=132π(0)=1<0f(\frac{3}{2}\pi) = \sin \frac{3}{2}\pi - \frac{3}{2}\pi \cos \frac{3}{2}\pi = -1 - \frac{3}{2}\pi (0) = -1 < 0
f(x)f(x) は連続関数であり、f(π)>0f(\pi) > 0 かつ f(32π)<0f(\frac{3}{2}\pi) < 0 であるから、中間値の定理より、区間 (π,32π)(\pi, \frac{3}{2}\pi) において f(x)=0f(x) = 0 となる xx が少なくとも1つ存在する。

3. 最終的な答え

f(x)=sinxxcosxf(x) = \sin x - x \cos x は連続関数であり、f(π)>0f(\pi) > 0 かつ f(32π)<0f(\frac{3}{2}\pi) < 0 であるから、中間値の定理より、方程式 sinxxcosx=0\sin x - x \cos x = 0 は、開区間 (π,32π)(\pi, \frac{3}{2}\pi) に少なくとも1つの解をもつ。

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