関数 $y = 2\sin{x} - \frac{\pi}{2}$ が区間 $(-\pi, \frac{\pi}{2})$ で少なくとも1つの実数解を持つことを示しなさい。また、$y = [x]$は$x=0$で連続かどうか調べなさい。ただし$[x]$はガウス記号を表す。
2025/7/3
1. 問題の内容
関数 が区間 で少なくとも1つの実数解を持つことを示しなさい。また、はで連続かどうか調べなさい。ただしはガウス記号を表す。
2. 解き方の手順
まず、 が区間 で少なくとも1つの実数解を持つことを示す。これは中間値の定理を利用する。
関数 は連続関数である。
区間の端点での関数値を計算する。
ここで、 であり、 である(なぜなら より )。
したがって、 かつ なので、中間値の定理より、区間 内に となる が少なくとも1つ存在する。よって、関数 は区間 で少なくとも1つの実数解を持つ。
次に、 が で連続かどうかを調べる。
ガウス記号 は 以下の最大の整数を表す。
で連続であるためには、以下の3つの条件を満たす必要がある。
1. $f(0)$ が定義されている。
2. $\lim_{x \to 0} f(x)$ が存在する。
3. $\lim_{x \to 0} f(x) = f(0)$
まず、 である。
次に、 を調べる。
右側極限:
左側極限:
右側極限と左側極限が異なるので、 は存在しない。
したがって、関数 は で連続ではない。
3. 最終的な答え
は区間 で少なくとも1つの実数解を持つ。
は で連続ではない。