2次関数の平行移動に関する問題です。 関数 $y=x^2$ のグラフを、2点 $(c, 0)$, $(c+4, 0)$ を通るように平行移動して得られるグラフを $G$ とします。$G$ をグラフにもつ2次関数を $c$ を用いて表し、さらに $G$ が点 $(3, -1)$ を通るとき、$G$ が $y=x^2$ のグラフをどのように平行移動したかを求めます。ここで $2 \le c \le 3$ を満たします。

代数学二次関数平行移動平方完成二次方程式
2025/7/2

1. 問題の内容

2次関数の平行移動に関する問題です。
関数 y=x2y=x^2 のグラフを、2点 (c,0)(c, 0), (c+4,0)(c+4, 0) を通るように平行移動して得られるグラフを GG とします。GG をグラフにもつ2次関数を cc を用いて表し、さらに GG が点 (3,1)(3, -1) を通るとき、GGy=x2y=x^2 のグラフをどのように平行移動したかを求めます。ここで 2c32 \le c \le 3 を満たします。

2. 解き方の手順

まず、2点 (c,0)(c, 0)(c+4,0)(c+4, 0) を通るような2次関数 GG を考えます。軸は x=c+(c+4)2=c+2x = \frac{c + (c+4)}{2} = c+2 です。
したがって、GG の式は、ある定数 aa を用いて y=a(xc)(x(c+4))y = a(x-c)(x-(c+4)) と表せます。
この式を展開すると、y=a(x2(2c+4)x+c(c+4))y = a(x^2 - (2c+4)x + c(c+4)) となります。
y=x2y = x^2 のグラフを平行移動したものであることから、x2x^2 の係数は 11 なので、a=1a=1 です。
よって、GG の式は y=x2(2c+4)x+c(c+4)y = x^2 - (2c+4)x + c(c+4) と表せます。
次に、グラフ GG が点 (3,1)(3, -1) を通るという条件から、cc の値を求めます。
x=3x=3, y=1y=-1GG の式に代入すると、
1=32(2c+4)3+c(c+4)-1 = 3^2 - (2c+4) \cdot 3 + c(c+4)
1=96c12+c2+4c-1 = 9 - 6c - 12 + c^2 + 4c
1=c22c3-1 = c^2 - 2c - 3
c22c2=0c^2 - 2c - 2 = 0
これを解くと、c=2±44(2)2=2±122=2±232=1±3c = \frac{2 \pm \sqrt{4 - 4(-2)}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{12}}{2} = \frac{2 \pm 2\sqrt{3}}{2} = 1 \pm \sqrt{3} となります。
2c32 \le c \le 3 という条件から、c=1+3c = 1 + \sqrt{3} です。
y=x2(2c+4)x+c(c+4)y=x^2 - (2c+4)x + c(c+4) を平方完成します。
y=(x(c+2))2(c+2)2+c(c+4)y = (x - (c+2))^2 - (c+2)^2 + c(c+4)
y=(x(c+2))2(c2+4c+4)+c2+4cy = (x - (c+2))^2 - (c^2 + 4c + 4) + c^2 + 4c
y=(x(c+2))24y = (x - (c+2))^2 - 4
よって、グラフ GGy=x2y = x^2 のグラフを xx 軸方向に c+2c+2, yy 軸方向に 4-4 だけ平行移動したものです。
c=1+3c = 1 + \sqrt{3} なので、xx 軸方向への移動量は 1+3+2=3+31 + \sqrt{3} + 2 = 3 + \sqrt{3} です。
ア: 4
イ: 4
ウ: 3
エ: 3
オカ: -4

3. 最終的な答え

ア: 4
イ: 4
ウ: 3
エ: 3
オカ: -4

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