平面上の点 $P(p_1, p_2)$ を別の点 $Q(q_1, q_2)$ に写す1次変換 $f: \mathbb{R}^2 \to \mathbb{R}^2$ が与えられています。$q = f(p) = Ap$ であり、$A = \begin{pmatrix} a & b \\ c & d \end{pmatrix}$ と表される行列 $A$ を、以下の3つの場合それぞれについて求める問題です。 (1) 点 $P$ を $x$ 軸に関して対称な点 $Q$ に移す。 (2) 点 $P$ を原点に関して対称な点 $Q$ に移す。 (3) 点 $P$ を直線 $y = x$ に関して対称な点 $Q$ に移す。
2025/7/3
1. 問題の内容
平面上の点 を別の点 に写す1次変換 が与えられています。 であり、 と表される行列 を、以下の3つの場合それぞれについて求める問題です。
(1) 点 を 軸に関して対称な点 に移す。
(2) 点 を原点に関して対称な点 に移す。
(3) 点 を直線 に関して対称な点 に移す。
2. 解き方の手順
(1) 点 を 軸に関して対称な点 に移す場合:
軸に関して対称な点の座標は、 座標は変わらず、 座標の符号が変わります。つまり、 かつ です。
したがって、 となる行列 を求めます。
とすれば、 となり条件を満たします。
(2) 点 を原点に関して対称な点 に移す場合:
原点に関して対称な点の座標は、 座標と 座標の符号が両方変わります。つまり、 かつ です。
したがって、 となる行列 を求めます。
とすれば、 となり条件を満たします。
(3) 点 を直線 に関して対称な点 に移す場合:
直線 に関して対称な点の座標は、 座標と 座標が入れ替わります。つまり、 かつ です。
したがって、 となる行列 を求めます。
とすれば、 となり条件を満たします。
3. 最終的な答え
(1)
(2)
(3)