問題文は、集合 $A$ と集合 $B$ のべき集合をそれぞれ $\mathcal{P}(A)$ と $\mathcal{P}(B)$ とするとき、次の2つの命題の真偽を判定し、真であれば証明し、偽であれば反例を挙げることを求めています。 (1) $\mathcal{P}(A) \cup \mathcal{P}(B) = \mathcal{P}(A \cup B)$ (2) $\mathcal{P}(A) \cap \mathcal{P}(B) = \mathcal{P}(A \cap B)$
2025/7/2
1. 問題の内容
問題文は、集合 と集合 のべき集合をそれぞれ と とするとき、次の2つの命題の真偽を判定し、真であれば証明し、偽であれば反例を挙げることを求めています。
(1)
(2)
2. 解き方の手順
(1) について
この命題は一般には成り立ちません。反例を挙げます。
、 とします。
このとき、
一方、
したがって、 です。特にがに含まれていません。
(2) について
この命題は常に成り立ちます。証明します。
を示す。
とすると、 かつ 。
したがって、 かつ 。
よって、。
したがって、。
を示す。
とすると、。
したがって、 かつ 。
よって、 かつ 。
したがって、。
以上より、 が成り立ちます。
3. 最終的な答え
(1) は偽。反例:、
(2) は真。証明は上記参照。