(7,4)ハミング符号Cに関する問題です。 (1) Cの16個の符号語((0,1)ベクトル)をすべて書き出す。 (2) (1)で求めた16個の符号語のうち、1がちょうど3つ含まれているベクトルの集合B1と、1がちょうど4つ含まれているベクトルの集合B2について、それぞれどのような組合せ構造が対応するかを記述する。 (3) R(1,3)の符号語を書き出し、Cとの関係を述べる。(余裕のある人のみ)
2025/7/17
はい、承知いたしました。与えられた問題を解きます。
1. 問題の内容
(7,4)ハミング符号Cに関する問題です。
(1) Cの16個の符号語((0,1)ベクトル)をすべて書き出す。
(2) (1)で求めた16個の符号語のうち、1がちょうど3つ含まれているベクトルの集合B1と、1がちょうど4つ含まれているベクトルの集合B2について、それぞれどのような組合せ構造が対応するかを記述する。
(3) R(1,3)の符号語を書き出し、Cとの関係を述べる。(余裕のある人のみ)
2. 解き方の手順
(1) (7,4)ハミング符号Cの符号語をすべて書き出す。
4ビットのメッセージに対して、3ビットのパリティチェックビットが付加される。
4ビットのメッセージを とし、3ビットのパリティチェックビットを とする。
ハミング符号の生成行列Gを以下のように定義する。
$G = \begin{bmatrix}
1 & 0 & 0 & 0 & 0 & 1 & 1 \\
0 & 1 & 0 & 0 & 1 & 0 & 1 \\
0 & 0 & 1 & 0 & 1 & 1 & 0 \\
0 & 0 & 0 & 1 & 1 & 1 & 1
\end{bmatrix}$
符号語 は、メッセージ に対して、 で計算される。
ここで、 は0または1である。
可能なすべての4ビットのメッセージ(16通り)に対して符号語を計算する。
(2) (1)で求めた符号語の中で、ハミング重みが3の符号語の集合B1とハミング重みが4の符号語の集合B2を特定し、それぞれの集合の構造を記述する。
ハミング重みとは、符号語に含まれる1の数を指す。
(3) R(1,3)の符号語を書き出し、Cとの関係を述べる。
R(1,3)は繰り返し符号であり、入力ビットを3回繰り返して符号語を生成する。
例えば、入力が0の場合、符号語は000となり、入力が1の場合、符号語は111となる。
3. 最終的な答え
(1) Cの16個の符号語
以下に、(7,4)ハミング符号の16個の符号語を示します。これは、生成行列 を用いて、考えられるすべての4ビットメッセージで を計算することで得られます。
0000000
1000011
0100101
1100110
0010110
1010101
0110011
1110000
0001111
1001100
0101010
1101001
0011001
1011010
0111100
1111111
(2) 集合 B1, B2の組合せ構造
B1: 1がちょうど3つ含まれるベクトル
B1 = {1000011, 0100101, 0010110, 0001111, 1100110, 1010101, 0110011, 1001100, 0101010, 0011001, 1101001, 1011010, 0111100 }
B1の要素数は13です。
B2: 1がちょうど4つ含まれるベクトル
B2 = {}
B2は空集合です。ハミング符号語の中で1がちょうど4つ含まれるものはありません。
(3) R(1,3) の符号語と C との関係
R(1,3) は単純な繰り返し符号であり、1ビットの情報を3回繰り返すことで符号語を生成します。
R(1,3) の符号語は 000 と 111 の2つのみです。
R(1,3) と C との関係:
R(1,3) の符号語 000 は、C の符号語 0000000 の特殊なケースです。また、R(1,3) の符号語 111 は、C の符号語 1111111 のハミング重みが小さいケースと考えることもできます。R(1,3) は C の非常に簡略化されたバージョンと見なすことができます。R(1,3) は誤り訂正能力が低いですが、C はより高度な誤り訂正能力を持っています。