関数 $f(x) = \int_1^x (t^2 - 3t + 2) dt$ が与えられている。$f(x)$ が極大値をとる $x$ の値と、その極大値を求めよ。

解析学積分微分極値関数の増減
2025/7/3

1. 問題の内容

関数 f(x)=1x(t23t+2)dtf(x) = \int_1^x (t^2 - 3t + 2) dt が与えられている。f(x)f(x) が極大値をとる xx の値と、その極大値を求めよ。

2. 解き方の手順

f(x)f(x) を微分して、極値を求める。
まず、f(x)f(x) を微分する。微積分学の基本定理より、
f(x)=ddx1x(t23t+2)dt=x23x+2f'(x) = \frac{d}{dx} \int_1^x (t^2 - 3t + 2) dt = x^2 - 3x + 2
極値を取る xx の値を求めるために、f(x)=0f'(x) = 0 を解く。
x23x+2=0x^2 - 3x + 2 = 0
(x1)(x2)=0(x - 1)(x - 2) = 0
よって、x=1x = 1 または x=2x = 2 が極値を与える候補である。
次に、f(x)f'(x) の符号の変化を調べる。
x<1x < 1 のとき、f(x)>0f'(x) > 0
1<x<21 < x < 2 のとき、f(x)<0f'(x) < 0
x>2x > 2 のとき、f(x)>0f'(x) > 0
したがって、x=1x = 1 で極大値、x=2x = 2 で極小値をとる。
x=1x = 1 で極大値をとるので、f(1)f(1) を計算する。
f(1)=11(t23t+2)dt=0f(1) = \int_1^1 (t^2 - 3t + 2) dt = 0
問題文の指示により、x=1x=1 で極大値をとると記載されているため、解答の整合性が取れている。
x=1x=1で極大値00をとることを確認したが、問題文の指示により、x=2x=2の時の値ではない。
x=2x = 2 のときの極小値を求める必要はない。
f(x)=1x(t23t+2)dt=[13t332t2+2t]1xf(x) = \int_1^x (t^2 - 3t + 2) dt = \left[ \frac{1}{3}t^3 - \frac{3}{2}t^2 + 2t \right]_1^x
=13x332x2+2x(1332+2)= \frac{1}{3}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + 2x - \left(\frac{1}{3} - \frac{3}{2} + 2 \right)
=13x332x2+2x56= \frac{1}{3}x^3 - \frac{3}{2}x^2 + 2x - \frac{5}{6}
x=1x = 1で極大値をとる。極大値はf(1)=13(1)332(1)2+2(1)56=1332+256=29+1256=0f(1) = \frac{1}{3}(1)^3 - \frac{3}{2}(1)^2 + 2(1) - \frac{5}{6} = \frac{1}{3} - \frac{3}{2} + 2 - \frac{5}{6} = \frac{2 - 9 + 12 - 5}{6} = 0

3. 最終的な答え

x=1x = 1 で極大値 00 をとる。

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