4cm x 6cm の長方形タイルが正方形の枠内に隙間なく並べて貼られている。タイルの総枚数を求める問題。 情報ア:縦の枚数は横の枚数の1.5倍である。 情報イ:縦、横のいずれかの枚数は12枚である。 アとイの情報のうち、どれがあればタイルの総枚数が分かるかをA~Eの中から選ぶ。

算数算数長方形正方形最小公倍数倍数面積
2025/7/4

1. 問題の内容

4cm x 6cm の長方形タイルが正方形の枠内に隙間なく並べて貼られている。タイルの総枚数を求める問題。
情報ア:縦の枚数は横の枚数の1.5倍である。
情報イ:縦、横のいずれかの枚数は12枚である。
アとイの情報のうち、どれがあればタイルの総枚数が分かるかをA~Eの中から選ぶ。

2. 解き方の手順

まず、縦方向の枚数をmm、横方向の枚数をnnとする。
タイルの縦の長さは 66 cm、横の長さは 44 cm なので、正方形の一辺の長さは 6m=4n6m = 4n と表せる。
アの情報を使うと、m=1.5nm = 1.5n
これを6m=4n6m = 4n に代入すると、6(1.5n)=4n6(1.5n) = 4n となり、9n=4n9n=4n
これは n=0n=0 を意味し、明らかに矛盾している。
しかし、6m=4n6m = 4n を満たすように mmnn を選ぶ必要がある。例えば、m=2,n=3m=2, n=3 のとき、6m=126m=12 cm, 4n=124n=12 cm であり、m=1.5nm = 1.5n なので m/n=1.5m/n = 1.5
m,nm,nが整数である必要がある。正方形の一辺の長さは 6m=4n6m = 4n であるから、 6m6m4n4n が等しい最小の正方形の辺の長さを考える。
これは6644の最小公倍数である 1212 である。
12=6×2=4×312=6\times2=4\times3だからm=2,n=3m=2, n=3が解の候補である。
このとき縦の枚数が2枚、横の枚数が3枚で計6枚。
正方形のタイルはより大きい場合も考えられる。
例えば、m=4,n=6m=4, n=6の時、6m=24,4n=246m=24, 4n=24となり、m/n=2/31.5m/n = 2/3 \neq 1.5
次にイの情報を使うと、m=12m = 12 または n=12n = 12
m=12m=12の時、正方形の一辺の長さは 6m=726m = 72 cm
n=12n=12の時、正方形の一辺の長さは 4n=484n = 48 cm
次にアとイの両方を使う。
アより m=1.5nm = 1.5n なので、m=12m=12の時、12=1.5n12 = 1.5n より n=8n=8
正方形の一辺は 6m=6×12=726m = 6 \times 12 = 72 cm。一方、4n=4×8=324n = 4 \times 8 = 32 cm。これは矛盾。
n=12n=12の時、m=1.5×12=18m = 1.5 \times 12 = 18
正方形の一辺は 4n=4×12=484n = 4 \times 12 = 48 cm。一方、6m=6×18=1086m = 6 \times 18 = 108 cm。これも矛盾。
正方形であるという条件を考慮すると、6m=4n6m = 4n、つまり 3m=2n3m = 2nを満たす必要がある。
よって、m=2k,n=3km = 2k, n = 3k (kは自然数)と表せる。
タイルの総数は mn=(2k)(3k)=6k2mn = (2k)(3k) = 6k^2
情報アより、縦の枚数は横の枚数の1.5倍なので、m=1.5nm = 1.5n が成立。
情報イより、縦、横のいずれかの枚数は12枚。
アのみでは、m=1.5nm = 1.5nなので、3m=2n3m=2n とあわせて考えると、6m=4n6m=4nとなる正方形の辺の長さでなければならない。m=2k,n=3km = 2k, n = 3k なので、タイルの枚数は 6k26k^2となる。kの値が定まらないので、枚数は決まらない。
イのみでは、m=12m=12またはn=12n=12
m=12m=12なら、正方形の一辺の長さは72cm。 3m=2n3m = 2n より、3(12)=2n3(12) = 2nn=18n=18。 よって総数は 12×18=21612 \times 18 = 216 枚。
n=12n=12なら、正方形の一辺の長さは48cm。 3m=2n3m = 2n より、3m=2(12)3m = 2(12)m=8m=8。 よって総数は 8×12=968 \times 12 = 96 枚。イだけでも、タイルの枚数は2パターンに定まるので分からない。
アとイの両方を使う。
アより、m=1.5nm = 1.5n。イより、m=12m=12 または n=12n=12
m=12m=12の場合、12=1.5n12 = 1.5nより、n=8n = 8。このとき正方形の一辺の長さは6m=726m=72 cm、4n=324n=32 cm。これは矛盾。
n=12n=12の場合、m=1.5(12)=18m=1.5(12) = 18。このとき正方形の一辺の長さは6m=1086m=108 cm、4n=484n=48 cm。これも矛盾。
6m=4n6m=4n より 3m=2n3m=2n であり、アの条件 m=1.5nm=1.5n より、 m=1.5nm=1.5n3m=2n3m=2n に代入すると、3(1.5n)=2n3(1.5n) = 2n すなわち、4.5n=2n4.5n=2n よって、2.5n=02.5n=0 であり、n=0n=0 となるため矛盾。
よって、アとイを両方使っても分からない。
最終的に、正方形という条件と、タイルのサイズから、m=2k,n=3km=2k, n=3k とおける。
条件ア m=1.5nm=1.5n は、2k=1.5(3k)=4.5k2k = 1.5(3k) = 4.5k となり、2.5k=02.5k=0, k=0k=0となり不適。
条件イ m=12m=12またはn=12n=12
m=12=2km=12=2k なら k=6k=6 よってn=3(6)=18n=3(6)=18 総数は12×18=21612\times18=216
n=12=3kn=12=3k なら k=4k=4 よってm=2(4)=8m=2(4)=8 総数は12×8=9612\times8=96
問題文には「正方形の枠」とあるため、これは正方形である必要がある。従って6m=4n6m=4nを満たす必要がある。
アの情報から、m=1.5nm = 1.5n が与えられているので、6m=9n6m = 9n となる。よって、9n=4n9n = 4n であり、これは不可能。
イの情報からは、m=12m=12 または n=12n=12 が与えられている。6m=4n6m = 4n より 3m=2n3m=2n が必要。
もしm=12m=12なら 36=2n36=2n より n=18n=18。 タイルの総数は 1218=21612*18=216。このとき正方形の一辺の長さは 612=726*12=72, 418=724*18=72 で一致。
もしn=12n=12なら 3m=243m=24 より m=8m=8。 タイルの総数は 812=968*12=96。このとき正方形の一辺の長さは 68=486*8=48, 412=484*12=48 で一致。
アの情報からは、タイルの枚数は求められない。
イの情報だけではタイルの総数は求められない。
アとイの情報両方を使ってもタイルの総数は求められない。

3. 最終的な答え

E

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