x, y を実数とする。以下の条件について、必要条件・十分条件を判定する。 (1) $(x-1)(y-2) = 0$ であることは $|x-1| + |y-2| = 0$ であるための ア。 (2) $x > 1$ かつ $y > 1$ であることは $x + y > 1$ であるための イ。 (3) $x = 3$ または $y = -1$ であることは $xy + x - 3y - 3 = 0$ であるための ウ。 (4) $\triangle ABC$ が鈍角三角形であることは $\angle A > 90^\circ$ であるための エ。

代数学必要条件十分条件不等式連立方程式条件判定
2025/7/4

1. 問題の内容

x, y を実数とする。以下の条件について、必要条件・十分条件を判定する。
(1) (x1)(y2)=0(x-1)(y-2) = 0 であることは x1+y2=0|x-1| + |y-2| = 0 であるための ア。
(2) x>1x > 1 かつ y>1y > 1 であることは x+y>1x + y > 1 であるための イ。
(3) x=3x = 3 または y=1y = -1 であることは xy+x3y3=0xy + x - 3y - 3 = 0 であるための ウ。
(4) ABC\triangle ABC が鈍角三角形であることは A>90\angle A > 90^\circ であるための エ。

2. 解き方の手順

(1) (x1)(y2)=0(x-1)(y-2) = 0x=1x = 1 または y=2y = 2 を意味する。
x1+y2=0|x-1| + |y-2| = 0x1=0|x-1| = 0 かつ y2=0|y-2| = 0 である必要があり、これは x=1x = 1 かつ y=2y = 2 を意味する。
したがって、(x1)(y2)=0(x-1)(y-2) = 0 ならば x1+y2=0|x-1| + |y-2| = 0 は必ずしも成り立たない(x=1x=1 かつ y=2y=2 以外の例が存在する)。
しかし、x1+y2=0|x-1| + |y-2| = 0 ならば (x1)(y2)=(11)(22)=0(x-1)(y-2) = (1-1)(2-2) = 0 は成り立つ。
よって、(x1)(y2)=0(x-1)(y-2) = 0 であることは x1+y2=0|x-1| + |y-2| = 0 であるための必要条件であるが、十分条件ではない。したがって、ア = 0。
(2) x>1x > 1 かつ y>1y > 1 ならば x+y>1+1=2>1x + y > 1 + 1 = 2 > 1 である。したがって、x+y>1x + y > 1 は成り立つ。
しかし、x+y>1x + y > 1 であっても、x>1x > 1 かつ y>1y > 1 であるとは限らない。例えば、x=2x = 2 かつ y=0.5y = -0.5 のとき、x+y=1.5>1x + y = 1.5 > 1 であるが、y<1y < 1 である。
よって、x>1x > 1 かつ y>1y > 1 であることは x+y>1x + y > 1 であるための十分条件であるが、必要条件ではない。したがって、イ = 1。
(3) x=3x = 3 または y=1y = -1 とする。
x=3x = 3 のとき、xy+x3y3=3y+33y3=0xy + x - 3y - 3 = 3y + 3 - 3y - 3 = 0
y=1y = -1 のとき、xy+x3y3=x+x+33=0xy + x - 3y - 3 = -x + x + 3 - 3 = 0
したがって、x=3x = 3 または y=1y = -1 ならば xy+x3y3=0xy + x - 3y - 3 = 0 は成り立つ。
逆に、xy+x3y3=0xy + x - 3y - 3 = 0 を変形すると、x(y+1)3(y+1)=0x(y + 1) - 3(y + 1) = 0 より (x3)(y+1)=0(x - 3)(y + 1) = 0
したがって、x=3x = 3 または y=1y = -1
よって、x=3x = 3 または y=1y = -1 であることは xy+x3y3=0xy + x - 3y - 3 = 0 であるための必要十分条件である。したがって、ウ = 2。
(4) ABC\triangle ABC が鈍角三角形であることは A>90\angle A > 90^\circ であるための必要条件でも十分条件でもない。
ABC\triangle ABC が鈍角三角形であるためには、A,B,C\angle A, \angle B, \angle C のいずれか1つが 9090^\circ より大きい必要がある。
例えば、B>90\angle B > 90^\circ でもよい。
したがって、ABC\triangle ABC が鈍角三角形であることは A>90\angle A > 90^\circ であるための必要条件でも十分条件でもない。したがって、エ = 3。

3. 最終的な答え

ア = 0
イ = 1
ウ = 2
エ = 3

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