x, y を実数とする。以下の条件について、必要条件・十分条件を判定する。 (1) $(x-1)(y-2) = 0$ であることは $|x-1| + |y-2| = 0$ であるための ア。 (2) $x > 1$ かつ $y > 1$ であることは $x + y > 1$ であるための イ。 (3) $x = 3$ または $y = -1$ であることは $xy + x - 3y - 3 = 0$ であるための ウ。 (4) $\triangle ABC$ が鈍角三角形であることは $\angle A > 90^\circ$ であるための エ。
2025/7/4
1. 問題の内容
x, y を実数とする。以下の条件について、必要条件・十分条件を判定する。
(1) であることは であるための ア。
(2) かつ であることは であるための イ。
(3) または であることは であるための ウ。
(4) が鈍角三角形であることは であるための エ。
2. 解き方の手順
(1) は または を意味する。
は かつ である必要があり、これは かつ を意味する。
したがって、 ならば は必ずしも成り立たない( かつ 以外の例が存在する)。
しかし、 ならば は成り立つ。
よって、 であることは であるための必要条件であるが、十分条件ではない。したがって、ア = 0。
(2) かつ ならば である。したがって、 は成り立つ。
しかし、 であっても、 かつ であるとは限らない。例えば、 かつ のとき、 であるが、 である。
よって、 かつ であることは であるための十分条件であるが、必要条件ではない。したがって、イ = 1。
(3) または とする。
のとき、。
のとき、。
したがって、 または ならば は成り立つ。
逆に、 を変形すると、 より 。
したがって、 または 。
よって、 または であることは であるための必要十分条件である。したがって、ウ = 2。
(4) が鈍角三角形であることは であるための必要条件でも十分条件でもない。
が鈍角三角形であるためには、 のいずれか1つが より大きい必要がある。
例えば、 でもよい。
したがって、 が鈍角三角形であることは であるための必要条件でも十分条件でもない。したがって、エ = 3。
3. 最終的な答え
ア = 0
イ = 1
ウ = 2
エ = 3