定数 $a$ が与えられたとき、関数 $y = x^2 - 2x + 1$ の区間 $a \leq x \leq a+1$ における最小値と最大値を求める問題です。

代数学二次関数最大値最小値場合分け平方完成
2025/7/4

1. 問題の内容

定数 aa が与えられたとき、関数 y=x22x+1y = x^2 - 2x + 1 の区間 axa+1a \leq x \leq a+1 における最小値と最大値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた関数を平方完成します。
y=x22x+1=(x1)2y = x^2 - 2x + 1 = (x-1)^2
このグラフは下に凸の放物線で、頂点の座標は (1,0)(1, 0) です。
(1) 最小値を求める場合:
区間 axa+1a \leq x \leq a+1 における最小値は、頂点の xx 座標 x=1x=1 がこの区間内に含まれるかどうかで場合分けします。
(i) a+1<1a+1 < 1 つまり a<0a < 0 のとき、区間 axa+1a \leq x \leq a+1xx は増加するので、x=a+1x=a+1 のときに最小値をとります。最小値は y=(a+11)2=a2y=(a+1-1)^2 = a^2
(ii) a1a+1a \leq 1 \leq a+1 つまり 0a10 \leq a \leq 1 のとき、区間内に頂点 x=1x=1 が含まれるので、x=1x=1 のときに最小値をとります。最小値は y=(11)2=0y=(1-1)^2 = 0
(iii) a>1a > 1 のとき、区間 axa+1a \leq x \leq a+1xx は増加するので、x=ax=a のときに最小値をとります。最小値は y=(a1)2y=(a-1)^2
(2) 最大値を求める場合:
区間 axa+1a \leq x \leq a+1 の中央の値は x=a+12x = a + \frac{1}{2} です。
頂点の xx 座標 x=1x=1 がこの中央の値より小さいか大きいかで場合分けします。
(i) a+121a+\frac{1}{2} \leq 1 つまり a12a \leq \frac{1}{2} のとき、区間 axa+1a \leq x \leq a+1x=ax=a の方が頂点から遠いので、x=ax=a のときに最大値をとります。最大値は y=(a1)2y=(a-1)^2
(ii) a+12>1a+\frac{1}{2} > 1 つまり a>12a > \frac{1}{2} のとき、区間 axa+1a \leq x \leq a+1x=a+1x=a+1 の方が頂点から遠いので、x=a+1x=a+1 のときに最大値をとります。最大値は y=(a+11)2=a2y=(a+1-1)^2 = a^2

3. 最終的な答え

(1) 最小値
a<0a < 0 のとき、最小値は a2a^2
0a10 \leq a \leq 1 のとき、最小値は 00
a>1a > 1 のとき、最小値は (a1)2(a-1)^2
(2) 最大値
a12a \leq \frac{1}{2} のとき、最大値は (a1)2(a-1)^2
a>12a > \frac{1}{2} のとき、最大値は a2a^2

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