与えられた関数に対して、偏微分や全微分を計算する問題です。具体的には、以下の4つの問題があります。 (1) $z = f(ax+by)$ ($a, b$は定数) のとき、$b\frac{\partial z}{\partial x} = a\frac{\partial z}{\partial y}$ を証明する。 (2) $u = e^{x^2 + y^2 + z^2}$, $z = x^2 \sin y$ のとき、$\frac{\partial u}{\partial x}$ と $\frac{\partial u}{\partial y}$ を $x, y$ で表す。 (3) $z = uv + \sin t$, $u = e^t$, $v = \cos t$ のとき、$\frac{dz}{dt}$ を $t$ で表す。 (4) 関数 $f(x, y) = x^2 + y^2 = 1$ で定まる陰関数の導関数 $\frac{dy}{dx}$ を求める。
2025/7/4
1. 問題の内容
与えられた関数に対して、偏微分や全微分を計算する問題です。具体的には、以下の4つの問題があります。
(1) (は定数) のとき、 を証明する。
(2) , のとき、 と を で表す。
(3) , , のとき、 を で表す。
(4) 関数 で定まる陰関数の導関数 を求める。
2. 解き方の手順
(1) に対して、合成関数の微分を用いる。
とおくと、 なので、
したがって、
よって、 が成り立つ。
(2) , に対して、合成関数の微分を用いる。
したがって、
(3) , , に対して、積の微分と合成関数の微分を用いる。
したがって、
(4) に対して、陰関数の微分法を用いる。
両辺を で微分すると、
3. 最終的な答え
(1) (証明完了)
(2)
(3)
(4)