(1) 式を整理してロピタルの定理を使うか、式変形を行う。
(2) 対数の中の分数を整理し、00の形になるように変形する。 (3) 通分して、sinのテイラー展開を利用する。
(5) 指数関数の極限を求める問題なので、自然対数をとり、ロピタルの定理を用いる。
(1)
limx→2x2−4x+42x−1−x=limx→2(x−2)22x−1−x x=t2とおくと、x→2のときt→2. limt→2(t2−2)22t−1−t2=limt→2(t−2)2(t+2)2−(t−1)2 さらに式変形して,
=limt→2(t−2)2(t+2)2−(t−1)2 となるが, これは−∞ に発散する。 ただし, 2x−1−x=2t−1−t2=−(t−1)2<0 であり, (x−2)2=(t2−2)2>0 なので, 常に負の値を取りながら0に近づく. ロピタルの定理を用いることもできる.
(2)
limx→∞xlogx+2x−2=limx→∞xlog1+2/x1−2/x=limx→∞x(log(1−2/x)−log(1+2/x)) ここで、t=1/xとおくと、x→∞のときt→0. limt→0tlog(1−2t)−log(1+2t). ロピタルの定理を使うと、
limt→011−2t−2−1+2t2=limt→0(1−2t)(1+2t)−2(1+2t)−2(1−2t)=1−4=−4 (3)
limx→+0(x4sin2x−x21)=limx→+0x4sin2x−x2 sinx=x−3!x3+5!x5−... より、 sin2x=(x−6x3+...)2=x2−3x4+O(x6) limx→+0x4x2−3x4−x2=limx→+0x4−3x4=−31 (4)
limx→∞(1+ex1)x=limx→∞exlog(1+ex1)=elimx→∞xlog(1+ex1) ここで、t=e−xとおくと、x→∞のとき、t→0. また、x=−logt. limt→0−logt⋅log(1+t)=−limt→01/logtlog(1+t) limt→0tlog(1+t)⋅t⋅log(−1/logt)=0 となるので、 (5)
limx→+0(2x+3x−1)1/x y=(2x+3x−1)1/xとおくと、logy=xlog(2x+3x−1) limx→+0xlog(2x+3x−1). ロピタルの定理を使うと、 limx→+02x+3x−12xlog2+3xlog3=1+1−1log2+log3=log2+log3=log6 よって、limx→+0logy=log6なので、limx→+0y=6.