媒介変数 $t$ によって表される点 $(x, y)$ がどのような曲線を描くかを問う問題です。問題文には6つの $(x, y)$ が与えられており、それぞれについて $t$ を消去して $x$ と $y$ の関係式を求め、曲線がどのようなものか特定します。今回は、問題番号1, 3, 5について解答します。

代数学媒介変数曲線三角関数二次曲線放物線
2025/7/5

1. 問題の内容

媒介変数 tt によって表される点 (x,y)(x, y) がどのような曲線を描くかを問う問題です。問題文には6つの (x,y)(x, y) が与えられており、それぞれについて tt を消去して xxyy の関係式を求め、曲線がどのようなものか特定します。今回は、問題番号1, 3, 5について解答します。

2. 解き方の手順

(1) x=cost+sintx = \cos t + \sin t, y=costsinty = \cos t - \sin t の場合:
x+y=(cost+sint)+(costsint)=2costx + y = (\cos t + \sin t) + (\cos t - \sin t) = 2 \cos t
xy=(cost+sint)(costsint)=2sintx - y = (\cos t + \sin t) - (\cos t - \sin t) = 2 \sin t
これらから cost=x+y2\cos t = \frac{x+y}{2}sint=xy2\sin t = \frac{x-y}{2} となります。
sin2t+cos2t=1\sin^2 t + \cos^2 t = 1 より、
(xy2)2+(x+y2)2=1(\frac{x-y}{2})^2 + (\frac{x+y}{2})^2 = 1
(xy)24+(x+y)24=1\frac{(x-y)^2}{4} + \frac{(x+y)^2}{4} = 1
(x22xy+y2)+(x2+2xy+y2)=4(x^2 - 2xy + y^2) + (x^2 + 2xy + y^2) = 4
2x2+2y2=42x^2 + 2y^2 = 4
x2+y2=2x^2 + y^2 = 2
(3) x=t+2tx = t + \frac{2}{t}, y=t2+4t2y = t^2 + \frac{4}{t^2} (t>0t > 0) の場合:
x2=(t+2t)2=t2+4+4t2x^2 = (t + \frac{2}{t})^2 = t^2 + 4 + \frac{4}{t^2}
y=t2+4t2y = t^2 + \frac{4}{t^2}
したがって、x2=y+4x^2 = y + 4, よって y=x24y = x^2 - 4となります。
ただし、t>0t>0 より、x=t+2t>0x = t+\frac{2}{t} > 0 であり、xx は最小値を取ります。
f(t)=t+2tf(t) = t+\frac{2}{t} とおくと、f(t)=12t2=0f'(t) = 1-\frac{2}{t^2} = 0 より、t=2t=\sqrt{2} のとき、f(t)f(t) は最小値 222\sqrt{2}を取ります。
したがって、x22x \geq 2\sqrt{2}
よって、y=x24y = x^2-4 (x22x \geq 2\sqrt{2})
(5) x=11+t2x = \frac{1}{1+t^2}, y=t1+t2y = \frac{t}{1+t^2} の場合:
y/x=ty/x = t
t=yxt = \frac{y}{x}
x=11+(yx)2=11+y2x2=x2x2+y2x = \frac{1}{1 + (\frac{y}{x})^2} = \frac{1}{1 + \frac{y^2}{x^2}} = \frac{x^2}{x^2 + y^2}
x2+y2=xx^2 + y^2 = x
x2x+y2=0x^2 - x + y^2 = 0
(x12)2+y2=14(x - \frac{1}{2})^2 + y^2 = \frac{1}{4}
これは中心 (12,0)(\frac{1}{2}, 0)、半径 12\frac{1}{2} の円を表します。
ただし、x=11+t2>0x = \frac{1}{1+t^2} > 01<1t21+t2<1-1 < \frac{1-t^2}{1+t^2} < 1であることと、y=t1+t2y = \frac{t}{1+t^2} より、yyは実数全体を動けることに注意すると、x>0x>0を満たすような円全体となります。
x=11+t21x = \frac{1}{1+t^2} \le 1, t=0t=0のときx=1x=1,y=0y=0.
tt \to \inftyx0x \to 0y0y \to 0
円全体から原点を除く。

3. 最終的な答え

(1) x2+y2=2x^2 + y^2 = 2 (円)
(3) y=x24y = x^2 - 4 (x22x \geq 2\sqrt{2}) (放物線の一部)
(5) (x12)2+y2=14(x - \frac{1}{2})^2 + y^2 = \frac{1}{4} から原点を除いたもの (円)

「代数学」の関連問題

家から2km離れた駅まで、はじめは分速80mで歩き、途中から分速240mで走ったところ、駅に着くまでに17分かかりました。歩いた道のりと走った道のりをそれぞれ求める問題です。与えられた連立方程式を使っ...

連立方程式文章問題距離速度計算
2025/7/5

与えられた2次方程式 $x^2 - 8x + 3 = 0$ を解く問題です。

二次方程式解の公式平方根
2025/7/5

与えられた数式 $(x^2y + xy^2 - x) \div x$ を簡略化します。

式の簡略化多項式
2025/7/5

2次方程式 $x^2 - 2ax + 4 = 0$ が与えられた条件を満たすような $a$ の値の範囲を求める。ここでは、(1) 2解がともに1より大きい場合について考える。

二次方程式解の範囲放物線判別式不等式
2025/7/5

A組の生徒全体のうち、自転車通学をしている生徒の割合が35%である。また、男子生徒のうち25%、女子生徒のうち50%が自転車通学をしている。A組の生徒数が40人であるとき、A組の男子と女子の人数を連立...

連立方程式文章問題割合
2025/7/5

与えられた指数方程式と不等式を解きます。 (1) $8 \cdot 2^{7-x} = \frac{1}{4}$ (2) $5^{2x+2} > \frac{1}{125}$ (3) $(\frac{...

指数方程式指数不等式指数法則
2025/7/5

問題は、公比が正の等比数列 $\{a_n\}$ と等差数列 $\{b_n\}$ に関するものです。 (1) 等比数列 $\{a_n\}$ の一般項 $a_n$ を $n$ で表す。 (2) 等差数列 ...

数列等比数列等差数列対数シグマ
2025/7/5

連立方程式 $\begin{cases} ax - by = 12 \\ bx - 3ay = 21 \end{cases}$ の解が $x=2, y=-1$ であるとき、$a$ と $b$ の値を求...

連立方程式代入方程式の解
2025/7/5

対数方程式 $\log_{\sqrt{3}} x = 4$ を解きます。

対数対数方程式対数不等式真数条件
2025/7/5

以下の方程式を解く、または因数分解する問題です。 1. $3x + 5 = 6x - 7$

一次方程式二次方程式因数分解方程式
2025/7/5