直円柱を切断した立体の体積は、積分を用いて求めることができます。
まず、底面の中心を原点とし、ABをx軸とします。すると、求める立体の高さは、z=xtan(60∘)=3x と表せます。 底面の微小面積を dA とすると、dA=rdrdθ となります。半径 r は 0 から 2 まで動き、角度 θ は π/2 から 3π/2 まで動きます。 求める体積Vは、二重積分で表すことができます。
V=∫π/23π/2∫023(rcosθ)rdrdθ V=3∫π/23π/2cosθdθ∫02r2dr ∫π/23π/2cosθdθ=[sinθ]π/23π/2=sin(3π/2)−sin(π/2)=−1−1=−2 ∫02r2dr=[31r3]02=31(23−03)=38 よって、体積Vは、
V=3×(−2)×38=−3163 しかし、この値は負の値であり、体積として不適切です。正しく積分範囲を設定する必要があります。
立体を底面から見て、高さはz=∣x∣tan(60∘)=3∣x∣で表されます。底面の領域は、半径2の半円です。 直交座標で積分するために、x=rcosθとおくと、 r は0から2まで動き、θはπ/2から3π/2まで動きます。 V=∫π/23π/2∫023∣rcosθ∣rdrdθ ここで、V=∫02π∫0Rzrdrdθという公式を用いることが出来ます。この公式を用いて計算すると、V=32R3h となります。 この問題の場合、R = 2, h = 2tan(60∘)=23 となります。 よって、V=3223(23)=3323 別の解き方として、平均の高さと底面積の積として求める方法があります。
底面積は、半径2の半円なので、21π(22)=2π です。 AB上の中点の高さは、0です。A,B上の高さは3∗2 なので、平均の高さは 20+23+23=23 ではありません。 底面の直径ABをx軸とし、ABの中点を原点とする。平面は底面と60°の角をなすので、xにおける高さは3∣x∣となる。−2≤x≤2であり、y方向にはy=4−x2となる。 V=∫−223∣x∣24−x2dx=23∫02x24−x2dx=43∫02x4−x2dx ここで、u=4−x2とすると、du=−2xdx より、xdx=−21du 積分範囲は、x=0のときu=4、x=2のときu=0なので、 V=43∫40u(−21)du=−23∫40u21du=23∫04u21du V=23[32u23]04=2332(423−023)=343(8)=3323