自然数の列を、1個、2個、4個、... と群に分けていく。 (1) 第$n$群の最初の自然数を求める。 (2) 500が第何群の第何項かを求める。 (3) 第$n$群にあるすべての自然数の和を求める。

数論数列等比数列等差数列群数列自然数
2025/7/6

1. 問題の内容

自然数の列を、1個、2個、4個、... と群に分けていく。
(1) 第nn群の最初の自然数を求める。
(2) 500が第何群の第何項かを求める。
(3) 第nn群にあるすべての自然数の和を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第nn群の最初の自然数を求める。
nn群に入る項数は2n12^{n-1}個である。
nn群の最初の数は、それまでの群の項数の合計+1である。
nn群の直前までの項数の合計は、初項1、公比2の等比数列の和で表せる。
Sn1=1(2n11)21=2n11S_{n-1} = \frac{1(2^{n-1} - 1)}{2-1} = 2^{n-1} - 1
したがって、第nn群の最初の数は、2n11+1=2n12^{n-1}-1+1 = 2^{n-1}
(2) 500が第何群の第何項かを求める。
500が第nn群に含まれるとすると、2n1500<2n2^{n-1} \leq 500 < 2^n
28=2562^8 = 256, 29=5122^9 = 512なので、n=9n=9である。
第9群の最初の数は、291=28=2562^{9-1} = 2^8 = 256
したがって、500は第9群に含まれる。
500は第9群の何番目かというと、500256+1=245500-256+1 = 245番目である。
(3) 第nn群にあるすべての自然数の和を求める。
nn群の最初の数は、2n12^{n-1}
nn群の項数は、2n12^{n-1}
nn群の最後の数は、2n1+2n11=2n12^{n-1} + 2^{n-1} - 1 = 2^n - 1
したがって、第nn群の和は、初項2n12^{n-1}、末項2n12^n - 1、項数2n12^{n-1}の等差数列の和である。
Sn=2n12(2n1+2n1)=2n2(2n1+2n1)=2n2(2n1+22n11)=2n2(32n11)S_n = \frac{2^{n-1}}{2}(2^{n-1} + 2^n - 1) = 2^{n-2}(2^{n-1} + 2^n - 1) = 2^{n-2}(2^{n-1} + 2 \cdot 2^{n-1} - 1) = 2^{n-2}(3 \cdot 2^{n-1} - 1)
Sn=322n32n2S_n = 3 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}

3. 最終的な答え

(1) 第nn群の最初の自然数: 2n12^{n-1}
(2) 500は第何群の第何項か: 第9群の第245項
(3) 第nn群にあるすべての自然数の和: 322n32n23 \cdot 2^{2n-3} - 2^{n-2}

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