関数 $f(\theta) = 2\sin^2\theta + 4\sin\theta + 3\cos2\theta$ ($0 \le \theta < 2\pi$) について、以下の問いに答える問題です。 (1) $x = \sin\theta$ とおくとき、$f(\theta)$ を $x$ の式で表す。 (2) $f(\theta)$ の最大値、最小値を求め、そのときの $\theta$ の値をすべて求める。 (3) 方程式 $f(\theta) = a$ の相異なる解が4個であるような実数 $a$ の範囲を求める。

解析学三角関数最大値最小値方程式二次関数
2025/7/6

1. 問題の内容

関数 f(θ)=2sin2θ+4sinθ+3cos2θf(\theta) = 2\sin^2\theta + 4\sin\theta + 3\cos2\theta (0θ<2π0 \le \theta < 2\pi) について、以下の問いに答える問題です。
(1) x=sinθx = \sin\theta とおくとき、f(θ)f(\theta)xx の式で表す。
(2) f(θ)f(\theta) の最大値、最小値を求め、そのときの θ\theta の値をすべて求める。
(3) 方程式 f(θ)=af(\theta) = a の相異なる解が4個であるような実数 aa の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1) f(θ)=2sin2θ+4sinθ+3cos2θf(\theta) = 2\sin^2\theta + 4\sin\theta + 3\cos2\thetax=sinθx=\sin\theta で表す。
cos2θ=12sin2θ\cos2\theta = 1 - 2\sin^2\theta であるから、
f(θ)=2sin2θ+4sinθ+3(12sin2θ)f(\theta) = 2\sin^2\theta + 4\sin\theta + 3(1 - 2\sin^2\theta)
f(θ)=2x2+4x+3(12x2)=2x2+4x+36x2=4x2+4x+3f(\theta) = 2x^2 + 4x + 3(1-2x^2) = 2x^2 + 4x + 3 - 6x^2 = -4x^2 + 4x + 3
したがって、f(θ)=4x2+4x+3f(\theta) = -4x^2 + 4x + 3
(2) f(θ)=4x2+4x+3f(\theta) = -4x^2 + 4x + 3 の最大値、最小値を求める。
f(θ)=4(x2x)+3=4(x2x+1414)+3=4(x12)2+1+3=4(x12)2+4f(\theta) = -4(x^2 - x) + 3 = -4(x^2 - x + \frac{1}{4} - \frac{1}{4}) + 3 = -4(x-\frac{1}{2})^2 + 1 + 3 = -4(x-\frac{1}{2})^2 + 4
x=sinθx = \sin\theta であり、0θ<2π0 \le \theta < 2\pi であるから 1x1-1 \le x \le 1
x=12x = \frac{1}{2} のとき最大値 44 をとる。
x=1x = -1 のとき、最小値 f(θ)=4(1)2+4(1)+3=44+3=5f(\theta) = -4(-1)^2 + 4(-1) + 3 = -4 - 4 + 3 = -5 をとる。
最大値をとるとき、x=sinθ=12x = \sin\theta = \frac{1}{2}0θ<2π0 \le \theta < 2\pi より、θ=π6,5π6\theta = \frac{\pi}{6}, \frac{5\pi}{6}
最小値をとるとき、x=sinθ=1x = \sin\theta = -10θ<2π0 \le \theta < 2\pi より、θ=3π2\theta = \frac{3\pi}{2}
(3) 方程式 f(θ)=af(\theta) = a の相異なる解が4個であるような実数 aa の範囲を求める。
f(θ)=af(\theta) = a すなわち 4x2+4x+3=a-4x^2 + 4x + 3 = a
1x1-1 \le x \le 1 において、x=sinθx = \sin\theta なので、sinθ\sin\theta の値が一つ決まると θ\theta の値は通常2つ存在する。
x=±1x=\pm 1のとき、θ\thetaは一つだけ。
y=4x2+4x+3y = -4x^2 + 4x + 3y=ay = a のグラフの交点を考える。
1x1-1 \le x \le 1 において、5f(θ)4-5 \le f(\theta) \le 4
f(θ)=af(\theta) = a の解が4つ存在するためには、1<x<1-1 < x < 1 の範囲で2つの解を持つ必要がある。
最大値44をとるときx=12x=\frac{1}{2}
sinθ=x\sin \theta = xなので、a=4a=4のとき、θ=π6,5π6\theta = \frac{\pi}{6},\frac{5\pi}{6}sinθ=12\sin \theta = \frac{1}{2}
5<a<4-5 < a < 4の時、sinθ=x\sin \theta = xのグラフを考えると解は4つ。
x=1/2x = 1/2のとき、f(θ)=4f(\theta) = 4なので、a=4a=4は除外される。
x=0x=0のとき、f(θ)=3f(\theta)=3である。
sinθ=x\sin \theta = xより、x=0x=0のときθ=0,π\theta = 0, \piであり、解は2つ。
a=3a = 3のとき4x2+4x+3=3 -4x^2 + 4x + 3 = 3すなわち4x2+4x=0-4x^2 + 4x = 0
4x(1x)=04x(1-x)=0よりx=0,1x = 0, 1x=0x=0x=1x=1
a=3a=3のときθ=0,π\theta=0,\piθ=π2\theta = \frac{\pi}{2}の3つ解を持つ。
3<a<43 < a < 4 のときx=sinθx=sin \thetaの解は$4つとなる。

3. 最終的な答え

(1) f(θ)=4x2+4x+3f(\theta) = -4x^2 + 4x + 3
(2) 最大値 44 (θ=π6,5π6\theta = \frac{\pi}{6}, \frac{5\pi}{6})、最小値 5-5 (θ=3π2\theta = \frac{3\pi}{2})
(3) 3<a<43 < a < 4

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