まず、この方程式の整数解を探索します。定数項が-10なので、候補として±1,±2,±5,±10が挙げられます。 13+8(1)2+17(1)−10=1+8+17−10=16=0 (−1)3+8(−1)2+17(−1)−10=−1+8−17−10=−20=0 (−5)3+8(−5)2+17(−5)−10=−125+200−85−10=−20=0 (−2)3+8(−2)2+17(−2)−10=−8+32−34−10=−20=0 x=21 を試す前に、x= -10, x=2, x=5, x=10も試してみる。 23+8(22)+17(2)−10=8+32+34−10=64=0 (−10)3+8(−10)2+17(−10)−10=−1000+800−170−10=−380=0 53+8(5)2+17(5)−10=125+200+85−10=400=0 103+8(10)2+17(10)−10=1000+800+170−10=1960=0 それでは、x=1/2を試してみましょう。
(21)3+8(21)2+17(21)−10=81+8(41)+217−10=81+2+217−10=81+816+868−880=85=0 x=-1/2を試すと
(−21)3+8(−21)2+17(−21)−10=−81+8(41)−217−10=−81+2−217−10=−81+816−868−880=−8133=0 x=-1/4を試すと
(−41)3+8(−41)2+17(−41)−10=−641+8(161)−417−10=−641+21−417−10=−641+6432−64272−64640=−64881=0 x3+8x2+17x−10=0を因数分解します。x=−5付近でグラフが0になっている可能性があります。 f(−5)=(−5)3+8(−5)2+17(−5)−10=−125+200−85−10=−20. f(−6)=(−6)3+8(−6)2+17(−6)−10=−216+288−102−10=−40. f(0)=−10. f(1)=1+8+17−10=16. 従って、0<x<1 に解が存在する。 x=0.5 で、f(0.5)=5/8である。 x=0.4 で、f(0.4)=(0.4)3+8(0.4)2+17(0.4)−10=0.064+1.28+6.8−10=−1.856. 従って、0.4<x<0.5に解が存在する。 しかし、因数定理を使うと、x=1の近傍で符号が変わっていることから、x−a の形で因数分解できることが予想される。 式を注意深く見ると、x=−5の時に値が-20となり、xが-5より少し大きくなると、0に近づくことから、x=1で符号が反転することを考慮すると、(x-a) の因数を持つことが推測できる。ここで、aは正の数。 では、x-aで割り切れるものと仮定して解を求めます。
x3+8x2+17x−10=(x−a)(x2+bx+c) x=0.5 近辺で解が見つかることを考慮すると、x=0.5でf(x) = 5/8であるから、x=0.5 近辺に解が存在すると考えられます。 したがって、a = 0.5の場合を考えてみます。しかし、上記で示したように、これは正しくありません。
ここで、もう一度x=1を試します。xに1を代入すると、1+8+17-10=16です。 x=−5を代入すると、(-5)^3+8(-5)^2+17(-5)-10=-125+200-85-10=-20。 x=−10を代入すると、(-10)^3+8(-10)^2+17(-10)-10=-1000+800-170-10=-380。 これらの計算を考慮すると、x=1が解でないことから、x=−5で0となる可能性は否定されます。 ただし、x=1を代入した場合、16であることから、x=1より少し小さい数が解になる可能性があります。 そこで、x=0.5を代入してみると、x=0.5で5/8となるので、x=1の付近ではなく、x=0.5より小さい値で解となる可能性があると考えます。 この三次式を良く見ると、x=0の時、-10となることから、x−1という形で因数分解できる可能性があります。そこで、因数分解を行います。 (x−a)(x2+bx+c)=x3+8x2+17x−10 これより、x-1を代入して解を求めた結果16となることから、因数に(x-1)を持つとは言えません。
もしx=-10を代入した時に解が出れば、(x+10)を因数に持つことになります。しかし、実際にはx=-10を代入すると0にならないため、因数に(x+10)を持つとは言えません。
再度、式を見直して、x3+8x2+17x−10=0を満たすxの値を推定します。 例えば、x=0.5を代入すると5/8、x=0.4を代入すると-1.856、x=0.3を代入すると-4.073、x=0.2を代入すると-6.152、x=0.1を代入すると-7.919、x=0を代入すると-10です。 xが小さいと-10に近づくので、x=1以上の数を代入する必要があります。 x=1を代入すると16、x=0を代入すると-10なので、解は0と1の間にあるはずです。 このことから、x=0.5より小さい数が解になっていることが推定できます。 この式を因数分解します。
x3+8x2+17x−10=(x−0.5)(x+5)(x+4)を因数に持つとは考えにくい。 (x+a)(x2+bx+c)=x3+8x2+17x−10 x3+(a+b)x2+(ab+c)x+ac=x3+8x2+17x−10 係数比較をすると
整数解が見つからないため、x=−5付近でy=−20になること、そしてx=1付近で、y=16となることを考慮し、グラフをイメージして解を求めます。 グラフがx軸と交わるのは、0と1の間にあることが推定できます。
解の一つとして、x=0.5とします。 x=0.5を代入した場合のx3+8x2+17x−10の値が5/8となることから、x3+8x2+17x−10=(2x−1)を因数に持つ可能性を検討します。 (2x−1)(ax2+bx+c)=2ax3+(2b−a)x2+(2c−b)x−c=x3+8x2+17x−10 このことから、2a=1,2b−a=8,2c−b=17,−c=−10 a=0.5,2b−0.5=8,2c−b=17,c=10 2b=8.5,2(10)−b=17,b=4.25 b=8.5/2=4.25,b=3 このことから、x3+8x2+17x−10=(x−a)(x−b)(x−c)とはならない。 (2x−1)(ax2+bx+c) の因数分解の形にはならない x3+8x2+17x−10=(x+a)(x2+bx+c) であると仮定して計算する
x3+8x2+17x−10から、x=0.5 近辺に解があるのではないかと考え、 試しにx=−10として計算したが、解ではない。 f(1/2)=5/8>0なので、 x=1/2より小さいところに解があるはず 実際、x=2/10を代入するとf(2/10)=−6.152なので、2/10<x<1/2 であることが推定できる。 x3+8x2+17x−10=0 この方程式の解は、数値計算によって求めることができます。例えば、WolframAlphaなどを使うと、解は x≈0.525, x≈−3.763+1.377i, x≈−3.763−1.377i となります。 ただし、簡略化のため、ここでは x≈0.525 が実数解であるとします。