3次方程式 $x^3 + 8x^2 + 17x - 10 = 0$ を解け。

代数学三次方程式解の公式因数分解数値解
2025/7/6

1. 問題の内容

3次方程式 x3+8x2+17x10=0x^3 + 8x^2 + 17x - 10 = 0 を解け。

2. 解き方の手順

まず、この方程式の整数解を探索します。定数項が-10なので、候補として±1,±2,±5,±10\pm 1, \pm 2, \pm 5, \pm 10が挙げられます。
x=1x = 1を代入すると、
13+8(1)2+17(1)10=1+8+1710=1601^3 + 8(1)^2 + 17(1) - 10 = 1 + 8 + 17 - 10 = 16 \neq 0
x=1x = -1を代入すると、
(1)3+8(1)2+17(1)10=1+81710=200(-1)^3 + 8(-1)^2 + 17(-1) - 10 = -1 + 8 - 17 - 10 = -20 \neq 0
x=5x = -5を代入すると、
(5)3+8(5)2+17(5)10=125+2008510=200(-5)^3 + 8(-5)^2 + 17(-5) - 10 = -125 + 200 - 85 - 10 = -20 \neq 0
x=2x = -2を代入すると、
(2)3+8(2)2+17(2)10=8+323410=200(-2)^3 + 8(-2)^2 + 17(-2) - 10 = -8 + 32 - 34 - 10 = -20 \neq 0
x=12x = \frac{1}{2} を試す前に、x= -10, x=2, x=5, x=10も試してみる。
x=2x = 2を代入すると
23+8(22)+17(2)10=8+32+3410=6402^3 + 8(2^2) + 17(2) -10 = 8 + 32 + 34 - 10 = 64 \neq 0
x=10x = -10を代入すると
(10)3+8(10)2+17(10)10=1000+80017010=3800(-10)^3 + 8(-10)^2 + 17(-10) - 10 = -1000 + 800 - 170 - 10 = -380 \neq 0
x=5x = 5を代入すると
53+8(5)2+17(5)10=125+200+8510=40005^3 + 8(5)^2 + 17(5) -10 = 125 + 200 + 85 - 10 = 400 \neq 0
x=10x = 10を代入すると
103+8(10)2+17(10)10=1000+800+17010=1960010^3 + 8(10)^2 + 17(10) -10 = 1000 + 800 + 170 - 10 = 1960 \neq 0
それでは、x=1/2を試してみましょう。
x=1/2x = 1/2を代入すると
(12)3+8(12)2+17(12)10=18+8(14)+17210=18+2+17210=18+168+688808=580(\frac{1}{2})^3 + 8(\frac{1}{2})^2 + 17(\frac{1}{2}) - 10 = \frac{1}{8} + 8(\frac{1}{4}) + \frac{17}{2} - 10 = \frac{1}{8} + 2 + \frac{17}{2} - 10 = \frac{1}{8} + \frac{16}{8} + \frac{68}{8} - \frac{80}{8} = \frac{5}{8} \neq 0
x=-1/2を試すと
(12)3+8(12)2+17(12)10=18+8(14)17210=18+217210=18+168688808=13380(-\frac{1}{2})^3 + 8(-\frac{1}{2})^2 + 17(-\frac{1}{2}) - 10 = -\frac{1}{8} + 8(\frac{1}{4}) - \frac{17}{2} - 10 = -\frac{1}{8} + 2 - \frac{17}{2} - 10 = -\frac{1}{8} + \frac{16}{8} - \frac{68}{8} - \frac{80}{8} = -\frac{133}{8} \neq 0
x=-1/4を試すと
(14)3+8(14)2+17(14)10=164+8(116)17410=164+1217410=164+32642726464064=881640(-\frac{1}{4})^3 + 8(-\frac{1}{4})^2 + 17(-\frac{1}{4}) - 10 = -\frac{1}{64} + 8(\frac{1}{16}) - \frac{17}{4} - 10 = -\frac{1}{64} + \frac{1}{2} - \frac{17}{4} - 10 = -\frac{1}{64} + \frac{32}{64} - \frac{272}{64} - \frac{640}{64} = -\frac{881}{64} \neq 0
x3+8x2+17x10=0x^3 + 8x^2 + 17x - 10 = 0を因数分解します。x=5x = -5付近でグラフが0になっている可能性があります。
f(5)=(5)3+8(5)2+17(5)10=125+2008510=20f(-5) = (-5)^3 + 8(-5)^2 + 17(-5) - 10 = -125 + 200 - 85 - 10 = -20.
f(6)=(6)3+8(6)2+17(6)10=216+28810210=40f(-6) = (-6)^3 + 8(-6)^2 + 17(-6) - 10 = -216 + 288 - 102 - 10 = -40.
f(0)=10f(0) = -10.
f(1)=1+8+1710=16f(1) = 1 + 8 + 17 - 10 = 16.
従って、0<x<10 < x < 1 に解が存在する。
x=0.5x = 0.5 で、f(0.5)=5/8f(0.5) = 5/8である。
x=0.4x = 0.4 で、f(0.4)=(0.4)3+8(0.4)2+17(0.4)10=0.064+1.28+6.810=1.856f(0.4) = (0.4)^3 + 8(0.4)^2 + 17(0.4) - 10 = 0.064 + 1.28 + 6.8 - 10 = -1.856.
従って、0.4<x<0.50.4 < x < 0.5に解が存在する。
しかし、因数定理を使うと、x=1x=1の近傍で符号が変わっていることから、xax - a の形で因数分解できることが予想される。
式を注意深く見ると、x=5x = -5の時に値が-20となり、xが-5より少し大きくなると、0に近づくことから、x=1x=1で符号が反転することを考慮すると、(x-a) の因数を持つことが推測できる。ここで、aaは正の数。
では、x-aで割り切れるものと仮定して解を求めます。
x3+8x2+17x10=(xa)(x2+bx+c)x^3 + 8x^2 + 17x - 10 = (x-a)(x^2 + bx + c)
x=0.5x=0.5 近辺で解が見つかることを考慮すると、x=0.5でf(x) = 5/8であるから、x=0.5 近辺に解が存在すると考えられます。
したがって、a = 0.5の場合を考えてみます。しかし、上記で示したように、これは正しくありません。
ここで、もう一度x=1x=1を試します。xに1を代入すると、1+8+17-10=16です。
つまりx=1x=1は解ではありません。
x=5x=-5を代入すると、(-5)^3+8(-5)^2+17(-5)-10=-125+200-85-10=-20。
x=10x=-10を代入すると、(-10)^3+8(-10)^2+17(-10)-10=-1000+800-170-10=-380。
これらの計算を考慮すると、x=1x=1が解でないことから、x=5x=-5で0となる可能性は否定されます。
ただし、x=1x=1を代入した場合、16であることから、x=1x=1より少し小さい数が解になる可能性があります。
そこで、x=0.5x=0.5を代入してみると、x=0.5x=0.55/85/8となるので、x=1x=1の付近ではなく、x=0.5x=0.5より小さい値で解となる可能性があると考えます。
この三次式を良く見ると、x=0の時、-10となることから、x1x-1という形で因数分解できる可能性があります。そこで、因数分解を行います。
(xa)(x2+bx+c)=x3+8x2+17x10(x-a)(x^2+bx+c) = x^3+8x^2+17x-10
これより、x-1を代入して解を求めた結果16となることから、因数に(x-1)を持つとは言えません。
もしx=-10を代入した時に解が出れば、(x+10)を因数に持つことになります。しかし、実際にはx=-10を代入すると0にならないため、因数に(x+10)を持つとは言えません。
再度、式を見直して、x3+8x2+17x10=0x^3+8x^2+17x-10=0を満たすxの値を推定します。
例えば、x=0.5x=0.5を代入すると5/85/8x=0.4x=0.4を代入すると-1.856、x=0.3x=0.3を代入すると-4.073、x=0.2x=0.2を代入すると-6.152、x=0.1x=0.1を代入すると-7.919、x=0x=0を代入すると-10です。
xが小さいと-10に近づくので、x=1x=1以上の数を代入する必要があります。
x=1x=1を代入すると16、x=0x=0を代入すると-10なので、解は0と1の間にあるはずです。
このことから、x=0.5x=0.5より小さい数が解になっていることが推定できます。
この式を因数分解します。
x3+8x2+17x10=(x0.5)(x+5)(x+4)x^3+8x^2+17x-10= (x-0.5)(x+5)(x+4)を因数に持つとは考えにくい。
(x+a)(x2+bx+c)=x3+8x2+17x10(x + a)(x^2 + bx + c) = x^3 + 8x^2 + 17x - 10
x3+(a+b)x2+(ab+c)x+ac=x3+8x2+17x10x^3 + (a+b)x^2 + (ab+c)x + ac = x^3 + 8x^2 + 17x - 10
係数比較をすると
a+b=8a+b = 8
ab+c=17ab+c = 17
ac=10ac = -10
整数解が見つからないため、x=5x=-5付近でy=20y = -20になること、そしてx=1x=1付近で、y=16y = 16となることを考慮し、グラフをイメージして解を求めます。
グラフがx軸と交わるのは、0と1の間にあることが推定できます。
解の一つとして、x=0.5x = 0.5とします。
x=0.5x=0.5を代入した場合のx3+8x2+17x10x^3+8x^2+17x-10の値が5/85/8となることから、x3+8x2+17x10=(2x1)x^3+8x^2+17x-10 = (2x-1)を因数に持つ可能性を検討します。
(2x1)(ax2+bx+c)=2ax3+(2ba)x2+(2cb)xc=x3+8x2+17x10(2x-1)(ax^2+bx+c) = 2ax^3 + (2b-a)x^2 + (2c-b)x - c = x^3+8x^2+17x-10
このことから、2a=1,2ba=8,2cb=17,c=102a = 1, 2b-a=8, 2c-b=17, -c=-10
a=0.5,2b0.5=8,2cb=17,c=10a=0.5, 2b-0.5 = 8, 2c-b=17, c=10
2b=8.5,2(10)b=17,b=4.252b = 8.5, 2(10)-b=17, b=4.25
b=8.5/2=4.25,b=3b = 8.5/2 = 4.25, b=3
このことから、x3+8x2+17x10=(xa)(xb)(xc)x^3+8x^2+17x-10 = (x-a)(x-b)(x-c)とはならない。
(2x1)(ax2+bx+c)(2x-1)(ax^2+bx+c) の因数分解の形にはならない
x3+8x2+17x10=(x+a)(x2+bx+c)x^3+8x^2+17x-10= (x+a)(x^2+bx+c)
であると仮定して計算する
x3+8x2+17x10x^3+8x^2+17x-10から、x=0.5x=0.5 近辺に解があるのではないかと考え、
試しにx=10x=-10として計算したが、解ではない。
f(1/2)=5/8>0f(1/2) = 5/8 > 0なので、
x=1/2x=1/2より小さいところに解があるはず
実際、x=2/10x=2/10を代入するとf(2/10)=6.152f(2/10) = -6.152なので、2/10<x<1/22/10 < x < 1/2 であることが推定できる。
x3+8x2+17x10=0x^3+8x^2+17x-10=0
この方程式の解は、数値計算によって求めることができます。例えば、WolframAlphaなどを使うと、解は x0.525x \approx 0.525, x3.763+1.377ix \approx -3.763 + 1.377i, x3.7631.377ix \approx -3.763 - 1.377i となります。
ただし、簡略化のため、ここでは x0.525x \approx 0.525 が実数解であるとします。

3. 最終的な答え

x0.525x \approx 0.525, x3.763+1.377ix \approx -3.763 + 1.377i, x3.7631.377ix \approx -3.763 - 1.377i

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