問題は全部で6問あります。 問1は連立1次方程式を拡大係数行列の基本変形を用いて解く問題です。 問2は行列を簡約化して階数を求める問題です。 問3は行列式の値を求める問題です。 問4は行列の逆行列を求める問題です。 問5は $A^tA = E$ のとき $|A| = \pm 1$ となることを示す問題です。 問6は2つの正方行列 $A, B$ に関する条件から結論が導けるか調べる問題です。
2025/7/6
1. 問題の内容
問題は全部で6問あります。
問1は連立1次方程式を拡大係数行列の基本変形を用いて解く問題です。
問2は行列を簡約化して階数を求める問題です。
問3は行列式の値を求める問題です。
問4は行列の逆行列を求める問題です。
問5は のとき となることを示す問題です。
問6は2つの正方行列 に関する条件から結論が導けるか調べる問題です。
2. 解き方の手順
**問1:**
与えられた連立1次方程式の拡大係数行列は次の通りです。
この行列を簡約化します。
まず1行目と2行目を入れ替えます。
2行目から1行目の2倍を引きます。
3行目から1行目を引きます。
2行目を3で割ります。
3行目から2行目の2倍を引きます。
1行目に2行目を加えます。
よって、 かつ となります。
, とおくと、, となります。
**問2:**
与えられた行列は次の通りです。
2行目から1行目を引きます。
3行目から1行目を引きます。
3行目から2行目の 倍を引きます。
1行目から2行目を引きます。
よって階数は2です。
**問3:**
(1)
(2)
4行目は1行目の5倍なので、行列式は0です。
**問4:**
余因子行列を求めます。
**問5:**
のとき、
**問6:**
(1)
のとき、 または とは限りません。
例えば、 のとき、 ですが、 かつ です。
(2)
が正則のとき、 ならば となります。
の両辺に左から をかけると、 となります。
よって、 すなわち となります。
3. 最終的な答え
問1: (a, b は任意の実数)
問2: 2
問3: (1) -45, (2) 0
問4:
問5:
問6: (1) または とは限らない, (2)