与えられた問題は、以下の3つの部分から構成されています。 (i) 関数 $f(x) = x^2 + px + q$ について、$f(a+h) = f(a) + f'(a+\theta h)h$ を満たす $\theta$ を求める。 (ii) 関数 $y = \sqrt{x}\log x$, $y = \frac{x-2}{x+1}$ の微分 $dy$ を求める。 (iii) 関数 $e^x$, $\frac{1}{\sqrt{1+x}}$ の原点における一次近似式を求める。

解析学微分微分法一次近似積の微分商の微分
2025/7/6
はい、承知いたしました。画像の問題を解きます。

1. 問題の内容

与えられた問題は、以下の3つの部分から構成されています。
(i) 関数 f(x)=x2+px+qf(x) = x^2 + px + q について、f(a+h)=f(a)+f(a+θh)hf(a+h) = f(a) + f'(a+\theta h)h を満たす θ\theta を求める。
(ii) 関数 y=xlogxy = \sqrt{x}\log x, y=x2x+1y = \frac{x-2}{x+1} の微分 dydy を求める。
(iii) 関数 exe^x, 11+x\frac{1}{\sqrt{1+x}} の原点における一次近似式を求める。

2. 解き方の手順

(i) f(x)=x2+px+qf(x) = x^2 + px + q について、
f(a+h)=(a+h)2+p(a+h)+q=a2+2ah+h2+pa+ph+qf(a+h) = (a+h)^2 + p(a+h) + q = a^2 + 2ah + h^2 + pa + ph + q
f(a)=a2+pa+qf(a) = a^2 + pa + q
f(x)=2x+pf'(x) = 2x + p
f(a+θh)=2(a+θh)+p=2a+2θh+pf'(a+\theta h) = 2(a+\theta h) + p = 2a + 2\theta h + p
f(a+h)=f(a)+f(a+θh)hf(a+h) = f(a) + f'(a+\theta h)h より、
a2+2ah+h2+pa+ph+q=a2+pa+q+(2a+2θh+p)ha^2 + 2ah + h^2 + pa + ph + q = a^2 + pa + q + (2a + 2\theta h + p)h
a2+2ah+h2+pa+ph+q=a2+pa+q+2ah+2θh2+pha^2 + 2ah + h^2 + pa + ph + q = a^2 + pa + q + 2ah + 2\theta h^2 + ph
h2=2θh2h^2 = 2\theta h^2
1=2θ1 = 2\theta
θ=12\theta = \frac{1}{2}
(ii)
y=xlogxy = \sqrt{x}\log x について、積の微分公式より、
dydx=12xlogx+x1x=logx2x+1x=logx+22x\frac{dy}{dx} = \frac{1}{2\sqrt{x}}\log x + \sqrt{x}\frac{1}{x} = \frac{\log x}{2\sqrt{x}} + \frac{1}{\sqrt{x}} = \frac{\log x + 2}{2\sqrt{x}}
よって、dy=logx+22xdxdy = \frac{\log x + 2}{2\sqrt{x}}dx
y=x2x+1y = \frac{x-2}{x+1} について、商の微分公式より、
dydx=(x+1)(1)(x2)(1)(x+1)2=x+1x+2(x+1)2=3(x+1)2\frac{dy}{dx} = \frac{(x+1)(1) - (x-2)(1)}{(x+1)^2} = \frac{x+1 - x + 2}{(x+1)^2} = \frac{3}{(x+1)^2}
よって、dy=3(x+1)2dxdy = \frac{3}{(x+1)^2}dx
(iii)
f(x)=exf(x) = e^x について、f(x)=exf'(x) = e^x
原点における一次近似式は、f(0)+f(0)x=e0+e0x=1+xf(0) + f'(0)x = e^0 + e^0 x = 1 + x
g(x)=11+x=(1+x)1/2g(x) = \frac{1}{\sqrt{1+x}} = (1+x)^{-1/2} について、g(x)=12(1+x)3/2g'(x) = -\frac{1}{2}(1+x)^{-3/2}
原点における一次近似式は、g(0)+g(0)x=(1+0)1/212(1+0)3/2x=112xg(0) + g'(0)x = (1+0)^{-1/2} - \frac{1}{2}(1+0)^{-3/2} x = 1 - \frac{1}{2}x

3. 最終的な答え

(i) θ=12\theta = \frac{1}{2}
(ii) y=xlogxy = \sqrt{x}\log x のとき、dy=logx+22xdxdy = \frac{\log x + 2}{2\sqrt{x}}dx
  y=x2x+1y = \frac{x-2}{x+1} のとき、dy=3(x+1)2dxdy = \frac{3}{(x+1)^2}dx
(iii) exe^x の原点における一次近似式は 1+x1+x
  11+x\frac{1}{\sqrt{1+x}} の原点における一次近似式は 112x1 - \frac{1}{2}x

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