ある国の人の血液型がAB型である確率は1/10である。その国から$n$人を無作為に抽出する。$k$番目に抽出された人がAB型であるとき確率変数 $X_k = 1$ 、そうでないとき $X_k = 0$ とする。このとき、標本平均 $\bar{X} = \frac{X_1 + X_2 + \dots + X_n}{n}$ の期待値と標準偏差を求めよ。
2025/7/6
1. 問題の内容
ある国の人の血液型がAB型である確率は1/10である。その国から人を無作為に抽出する。番目に抽出された人がAB型であるとき確率変数 、そうでないとき とする。このとき、標本平均 の期待値と標準偏差を求めよ。
2. 解き方の手順
まず、各の期待値と分散を求める。
はベルヌーイ分布に従う確率変数であり、AB型である確率 である。
したがって、 である。
また、 である。
次に、標本平均 の期待値を求める。
.
次に、標本平均 の分散を求める。
は独立であるから、
.
最後に、標本平均 の標準偏差を求める。
.
3. 最終的な答え
期待値:
標準偏差: