円 $x^2 + y^2 = 20$ と直線 $y = 2x + k$ について、以下の2つの問いに答えます。 (1) 円と直線が共有点を持つときの、定数 $k$ の値の範囲を求めます。 (2) 円と直線が接するときの、定数 $k$ の値と接点の座標を求めます。

幾何学直線接線連立方程式
2025/7/6

1. 問題の内容

x2+y2=20x^2 + y^2 = 20 と直線 y=2x+ky = 2x + k について、以下の2つの問いに答えます。
(1) 円と直線が共有点を持つときの、定数 kk の値の範囲を求めます。
(2) 円と直線が接するときの、定数 kk の値と接点の座標を求めます。

2. 解き方の手順

(1) 円と直線が共有点を持つ条件は、円の中心と直線の距離が円の半径以下であることです。
x2+y2=20x^2 + y^2 = 20 の中心は原点 (0,0)(0, 0) であり、半径は 20=25\sqrt{20} = 2\sqrt{5} です。
直線 y=2x+ky = 2x + k は、2xy+k=02x - y + k = 0 と書き換えられます。
(0,0)(0, 0) と直線 2xy+k=02x - y + k = 0 の距離 dd は、
d=2(0)(0)+k22+(1)2=k5 d = \frac{|2(0) - (0) + k|}{\sqrt{2^2 + (-1)^2}} = \frac{|k|}{\sqrt{5}}
共有点を持つ条件は、d25d \le 2\sqrt{5} であるから、
k525 \frac{|k|}{\sqrt{5}} \le 2\sqrt{5}
k10 |k| \le 10
10k10 -10 \le k \le 10
(2) 円と直線が接する条件は、円の中心と直線の距離が円の半径と等しいことです。
上記の計算から、円の中心 (0,0)(0, 0) と直線 2xy+k=02x - y + k = 0 の距離 ddk5\frac{|k|}{\sqrt{5}} です。
円の半径は 252\sqrt{5} です。
接する条件は、d=25d = 2\sqrt{5} であるから、
k5=25 \frac{|k|}{\sqrt{5}} = 2\sqrt{5}
k=10 |k| = 10
k=±10 k = \pm 10
k=10k = 10 のとき、直線は y=2x+10y = 2x + 10 です。
円の方程式に代入すると、x2+(2x+10)2=20x^2 + (2x + 10)^2 = 20 より、
x2+4x2+40x+100=20x^2 + 4x^2 + 40x + 100 = 20
5x2+40x+80=05x^2 + 40x + 80 = 0
x2+8x+16=0x^2 + 8x + 16 = 0
(x+4)2=0(x + 4)^2 = 0
x=4x = -4
y=2(4)+10=2y = 2(-4) + 10 = 2
接点は (4,2)(-4, 2) です。
k=10k = -10 のとき、直線は y=2x10y = 2x - 10 です。
円の方程式に代入すると、x2+(2x10)2=20x^2 + (2x - 10)^2 = 20 より、
x2+4x240x+100=20x^2 + 4x^2 - 40x + 100 = 20
5x240x+80=05x^2 - 40x + 80 = 0
x28x+16=0x^2 - 8x + 16 = 0
(x4)2=0(x - 4)^2 = 0
x=4x = 4
y=2(4)10=2y = 2(4) - 10 = -2
接点は (4,2)(4, -2) です。

3. 最終的な答え

(1) 10k10-10 \le k \le 10
(2) k=10k = 10 のとき、接点は (4,2)(-4, 2)
k=10k = -10 のとき、接点は (4,2)(4, -2)

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