白球2個と赤球3個が入っている袋から同時に3個の球を取り出すとき、そこに含まれる白球の個数の期待値を求めよ。

確率論・統計学期待値確率組み合わせ
2025/7/6

1. 問題の内容

白球2個と赤球3個が入っている袋から同時に3個の球を取り出すとき、そこに含まれる白球の個数の期待値を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、取り出される白球の個数は0, 1, 2のいずれかである。それぞれの確率をp0,p1,p2p_0, p_1, p_2とすると、
3個の球を取り出すので、白球の個数は最大で2個までです。(2個しかないため)
3個の球を取り出す方法は全部で5C3=5!3!2!=5×42=10{}_{5}C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2} = 10通りである。
* 白球が0個の場合: 赤球3個から3個選ぶので、3C3=1{}_{3}C_3 = 1通り。確率 p0=110p_0 = \frac{1}{10}
* 白球が1個の場合: 白球2個から1個、赤球3個から2個選ぶので、2C1×3C2=2×3=6{}_{2}C_1 \times {}_{3}C_2 = 2 \times 3 = 6通り。確率 p1=610p_1 = \frac{6}{10}
* 白球が2個の場合: 白球2個から2個、赤球3個から1個選ぶので、2C2×3C1=1×3=3{}_{2}C_2 \times {}_{3}C_1 = 1 \times 3 = 3通り。確率 p2=310p_2 = \frac{3}{10}
したがって、求める期待値は
0×p0+1×p1+2×p20 \times p_0 + 1 \times p_1 + 2 \times p_2
=0×110+1×610+2×310= 0 \times \frac{1}{10} + 1 \times \frac{6}{10} + 2 \times \frac{3}{10}
=0+610+610= 0 + \frac{6}{10} + \frac{6}{10}
=1210=65= \frac{12}{10} = \frac{6}{5}

3. 最終的な答え

65\frac{6}{5}

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