赤玉3個、白玉2個が入った袋から玉を1個取り出し、元に戻す操作を3回繰り返します。 次の2つのうち、どちらが得かを比較する問題です。 (1) 赤玉1個につき250円をもらう。 (2) 白玉が2個出たときだけ2000円をもらう。

確率論・統計学確率期待値二項分布
2025/7/7

1. 問題の内容

赤玉3個、白玉2個が入った袋から玉を1個取り出し、元に戻す操作を3回繰り返します。
次の2つのうち、どちらが得かを比較する問題です。
(1) 赤玉1個につき250円をもらう。
(2) 白玉が2個出たときだけ2000円をもらう。

2. 解き方の手順

まず、赤玉と白玉を取り出す確率を計算します。
赤玉を取り出す確率は P()=35P(赤) = \frac{3}{5} です。
白玉を取り出す確率は P()=25P(白) = \frac{2}{5} です。
次に、(1)の場合の期待値を計算します。
3回の試行で赤玉が出る回数を XX とすると、XX は二項分布 B(3,35)B(3, \frac{3}{5}) に従います。
したがって、XX の期待値は E(X)=3×35=95E(X) = 3 \times \frac{3}{5} = \frac{9}{5} です。
もらえる金額の期待値は 250×E(X)=250×95=450250 \times E(X) = 250 \times \frac{9}{5} = 450 円です。
次に、(2)の場合の期待値を計算します。
3回の試行で白玉が2個出る確率を求めます。これは二項分布の確率で計算できます。
白玉が2個出る確率は
3C2×(25)2×(35)1=3×425×35=36125{}_3 C_2 \times (\frac{2}{5})^2 \times (\frac{3}{5})^1 = 3 \times \frac{4}{25} \times \frac{3}{5} = \frac{36}{125}
したがって、もらえる金額の期待値は 2000×36125=72000125=5762000 \times \frac{36}{125} = \frac{72000}{125} = 576 円です。
最後に、(1)と(2)の期待値を比較します。
(1)の期待値は450円、(2)の期待値は576円なので、(2)の方が得です。

3. 最終的な答え

(2)の方が得。

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