まず、与えられた2次方程式が異なる2つの解を持つ条件を考えます。
判別式を D とすると、D>0 である必要があります。 D=(−2(m−1))2−4(m+5)=4(m2−2m+1)−4m−20=4m2−8m+4−4m−20=4m2−12m−16 したがって、4m2−12m−16>0 となり、m2−3m−4>0。 これを因数分解すると、(m−4)(m+1)>0 となります。 よって、m<−1 または m>4 が得られます。 次に、2つの解がともに1より大きいという条件を考えます。
f(x)=x2−2(m−1)x+m+5 とおきます。 このとき、f(x)=0 の2つの解 α,β がともに1より大きい条件は、 が成り立つことです。
(1) f(1)=1−2(m−1)+m+5=1−2m+2+m+5=−m+8>0 より、m<8。 (2) 軸は x=m−1 なので、m−1>1 より、m>2。 (3) はすでに m<−1 または m>4 で求められています。 これらの条件をすべて満たす m の範囲を求めます。 m<−1 または m>4、かつ、m<8、かつ、m>2。 したがって、4<m<8 が得られます。