問題6は、2次方程式 $x^2 - 2(m-1)x + m + 5 = 0$ が異なる2つの解を持ち、その解がともに1より大きいとき、定数 $m$ の値の範囲を求める問題です。

代数学二次方程式判別式解の範囲不等式
2025/7/7

1. 問題の内容

問題6は、2次方程式 x22(m1)x+m+5=0x^2 - 2(m-1)x + m + 5 = 0 が異なる2つの解を持ち、その解がともに1より大きいとき、定数 mm の値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた2次方程式が異なる2つの解を持つ条件を考えます。
判別式を DD とすると、D>0D > 0 である必要があります。
D=(2(m1))24(m+5)=4(m22m+1)4m20=4m28m+44m20=4m212m16D = (-2(m-1))^2 - 4(m+5) = 4(m^2 - 2m + 1) - 4m - 20 = 4m^2 - 8m + 4 - 4m - 20 = 4m^2 - 12m - 16
したがって、4m212m16>04m^2 - 12m - 16 > 0 となり、m23m4>0m^2 - 3m - 4 > 0
これを因数分解すると、(m4)(m+1)>0(m-4)(m+1) > 0 となります。
よって、m<1m < -1 または m>4m > 4 が得られます。
次に、2つの解がともに1より大きいという条件を考えます。
f(x)=x22(m1)x+m+5f(x) = x^2 - 2(m-1)x + m + 5 とおきます。
このとき、f(x)=0f(x) = 0 の2つの解 α,β\alpha, \beta がともに1より大きい条件は、
(1) f(1)>0f(1) > 0
(2) 軸 >1> 1
(3) 判別式 D>0D > 0
が成り立つことです。
(1) f(1)=12(m1)+m+5=12m+2+m+5=m+8>0f(1) = 1 - 2(m-1) + m + 5 = 1 - 2m + 2 + m + 5 = -m + 8 > 0 より、m<8m < 8
(2) 軸は x=m1x = m-1 なので、m1>1m-1 > 1 より、m>2m > 2
(3) はすでに m<1m < -1 または m>4m > 4 で求められています。
これらの条件をすべて満たす mm の範囲を求めます。
m<1m < -1 または m>4m > 4、かつ、m<8m < 8、かつ、m>2m > 2
したがって、4<m<84 < m < 8 が得られます。

3. 最終的な答え

4<m<84 < m < 8

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