方程式 $x^2 + y^2 + tx - (t+3)y + \frac{5}{2}t^2 = 0$ が円を表すとき、$t$ の取りうる値の範囲を求める問題です。

代数学円の方程式平方完成二次不等式解の公式
2025/7/7

1. 問題の内容

方程式 x2+y2+tx(t+3)y+52t2=0x^2 + y^2 + tx - (t+3)y + \frac{5}{2}t^2 = 0 が円を表すとき、tt の取りうる値の範囲を求める問題です。

2. 解き方の手順

与えられた方程式が円を表すための条件を考えます。まず、方程式を円の方程式の標準形である (xa)2+(yb)2=r2(x-a)^2 + (y-b)^2 = r^2 の形に変形します。ここで、rr は円の半径であり、r>0r > 0 である必要があります。
与えられた方程式を平方完成すると、以下のようになります。
x2+tx+y2(t+3)y+52t2=0x^2 + tx + y^2 - (t+3)y + \frac{5}{2}t^2 = 0
(x+t2)2(t2)2+(yt+32)2(t+32)2+52t2=0(x + \frac{t}{2})^2 - (\frac{t}{2})^2 + (y - \frac{t+3}{2})^2 - (\frac{t+3}{2})^2 + \frac{5}{2}t^2 = 0
(x+t2)2+(yt+32)2=(t2)2+(t+32)252t2(x + \frac{t}{2})^2 + (y - \frac{t+3}{2})^2 = (\frac{t}{2})^2 + (\frac{t+3}{2})^2 - \frac{5}{2}t^2
(x+t2)2+(yt+32)2=t24+t2+6t+9410t24(x + \frac{t}{2})^2 + (y - \frac{t+3}{2})^2 = \frac{t^2}{4} + \frac{t^2 + 6t + 9}{4} - \frac{10t^2}{4}
(x+t2)2+(yt+32)2=8t2+6t+94(x + \frac{t}{2})^2 + (y - \frac{t+3}{2})^2 = \frac{-8t^2 + 6t + 9}{4}
この方程式が円を表すためには、右辺が正の数である必要があります。つまり、
8t2+6t+94>0\frac{-8t^2 + 6t + 9}{4} > 0
8t2+6t+9>0-8t^2 + 6t + 9 > 0
8t26t9<08t^2 - 6t - 9 < 0
この不等式を解くために、まず 8t26t9=08t^2 - 6t - 9 = 0 となる tt を求めます。解の公式を用いると、
t=(6)±(6)24(8)(9)2(8)=6±36+28816=6±32416=6±1816t = \frac{-(-6) \pm \sqrt{(-6)^2 - 4(8)(-9)}}{2(8)} = \frac{6 \pm \sqrt{36 + 288}}{16} = \frac{6 \pm \sqrt{324}}{16} = \frac{6 \pm 18}{16}
t1=6+1816=2416=32t_1 = \frac{6 + 18}{16} = \frac{24}{16} = \frac{3}{2}
t2=61816=1216=34t_2 = \frac{6 - 18}{16} = \frac{-12}{16} = -\frac{3}{4}
したがって、8t26t9<08t^2 - 6t - 9 < 0 を満たす tt の範囲は 34<t<32-\frac{3}{4} < t < \frac{3}{2} となります。

3. 最終的な答え

34<t<32-\frac{3}{4} < t < \frac{3}{2}

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