与えられた漸化式と初期条件から、数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める問題です。具体的には、以下の2つの場合について求めます。 (1) $a_1 = 1, a_2 = 2, a_{n+2} + 3a_{n+1} - 4a_n = 0$ (2) $a_1 = 0, a_2 = 1, a_{n+2} + 5a_{n+1} + 6a_n = 0$

代数学漸化式数列特性方程式線形漸化式
2025/7/7

1. 問題の内容

与えられた漸化式と初期条件から、数列 {an}\{a_n\} の一般項を求める問題です。具体的には、以下の2つの場合について求めます。
(1) a1=1,a2=2,an+2+3an+14an=0a_1 = 1, a_2 = 2, a_{n+2} + 3a_{n+1} - 4a_n = 0
(2) a1=0,a2=1,an+2+5an+1+6an=0a_1 = 0, a_2 = 1, a_{n+2} + 5a_{n+1} + 6a_n = 0

2. 解き方の手順

(1) の場合:
特性方程式を立てます。特性方程式は x2+3x4=0x^2 + 3x - 4 = 0 となります。
この特性方程式を解くと、(x+4)(x1)=0(x+4)(x-1) = 0 より、x=4,1x = -4, 1 となります。
したがって、一般項は an=A(4)n+B(1)n=A(4)n+Ba_n = A(-4)^n + B(1)^n = A(-4)^n + B と表されます。
初期条件 a1=1,a2=2a_1 = 1, a_2 = 2 を代入して、A と B を求めます。
a1=4A+B=1a_1 = -4A + B = 1
a2=16A+B=2a_2 = 16A + B = 2
この連立方程式を解くと、
20A=120A = 1 より A=120A = \frac{1}{20}
B=1+4A=1+420=2420=65B = 1 + 4A = 1 + \frac{4}{20} = \frac{24}{20} = \frac{6}{5}
したがって、an=120(4)n+65a_n = \frac{1}{20}(-4)^n + \frac{6}{5} となります。
(2) の場合:
特性方程式を立てます。特性方程式は x2+5x+6=0x^2 + 5x + 6 = 0 となります。
この特性方程式を解くと、(x+2)(x+3)=0(x+2)(x+3) = 0 より、x=2,3x = -2, -3 となります。
したがって、一般項は an=A(2)n+B(3)na_n = A(-2)^n + B(-3)^n と表されます。
初期条件 a1=0,a2=1a_1 = 0, a_2 = 1 を代入して、A と B を求めます。
a1=2A3B=0a_1 = -2A - 3B = 0
a2=4A+9B=1a_2 = 4A + 9B = 1
この連立方程式を解くと、
4A6B=0-4A - 6B = 0
4A+9B=14A + 9B = 1
3B=13B = 1 より B=13B = \frac{1}{3}
2A3(13)=0-2A - 3(\frac{1}{3}) = 0 より 2A1=0-2A - 1 = 0
A=12A = -\frac{1}{2}
したがって、an=12(2)n+13(3)na_n = -\frac{1}{2}(-2)^n + \frac{1}{3}(-3)^n となります。

3. 最終的な答え

(1) an=120(4)n+65a_n = \frac{1}{20}(-4)^n + \frac{6}{5}
(2) an=12(2)n+13(3)na_n = -\frac{1}{2}(-2)^n + \frac{1}{3}(-3)^n

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