問題203の(1)と(2)について、次の方程式の異なる実数解の個数を求めます。 (1) $x^4 + 6x^2 - 5 = 0$ (2) $x + \cos x = 0$

代数学方程式実数解微分単調増加
2025/7/7

1. 問題の内容

問題203の(1)と(2)について、次の方程式の異なる実数解の個数を求めます。
(1) x4+6x25=0x^4 + 6x^2 - 5 = 0
(2) x+cosx=0x + \cos x = 0

2. 解き方の手順

(1) x4+6x25=0x^4 + 6x^2 - 5 = 0 の場合
y=x2y = x^2 と置くと、y0y \ge 0 であり、与えられた方程式は次のようになります。
y2+6y5=0y^2 + 6y - 5 = 0
この2次方程式を解くと、
y=6±624(1)(5)2(1)=6±36+202=6±562=6±2142=3±14y = \frac{-6 \pm \sqrt{6^2 - 4(1)(-5)}}{2(1)} = \frac{-6 \pm \sqrt{36 + 20}}{2} = \frac{-6 \pm \sqrt{56}}{2} = \frac{-6 \pm 2\sqrt{14}}{2} = -3 \pm \sqrt{14}
y=x20y = x^2 \ge 0 であるため、y=3+14y = -3 + \sqrt{14} のみが適切です。
したがって、x2=3+14x^2 = -3 + \sqrt{14}
x=±3+14x = \pm \sqrt{-3 + \sqrt{14}}
3+14>0-3+\sqrt{14} > 0であるため, 実数解は2個です。
(2) x+cosx=0x + \cos x = 0 の場合
f(x)=x+cosxf(x) = x + \cos x とおくと、この方程式の実数解は関数 f(x)f(x) のグラフと xx 軸との交点の xx 座標に対応します。
f(x)=1sinxf'(x) = 1 - \sin x
すべての xx に対して f(x)0f'(x) \ge 0 であり、f(x)=0f'(x) = 0 となるのは sinx=1\sin x = 1、つまり x=π2+2nπx = \frac{\pi}{2} + 2n\pi (nn は整数) のときだけです。
したがって、f(x)f(x) は単調増加関数です。
f(0)=0+cos0=1>0f(0) = 0 + \cos 0 = 1 > 0
f(π/2)=π/2+cos(π/2)=π/2+0=π/2<0f(-\pi/2) = -\pi/2 + \cos(-\pi/2) = -\pi/2 + 0 = -\pi/2 < 0
したがって、x=0x = 0 では正であり、x=π/2x = -\pi/2 では負であるため、中間値の定理により、π/2<x<0-\pi/2 < x < 0 の範囲に少なくとも1つの解が存在します。
また、f(x)f(x) は単調増加関数なので、解は1つだけです。

3. 最終的な答え

(1) 2個
(2) 1個

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