この問題は、Wallisの積の公式を利用して解くことができます。Wallisの積の公式は以下のように表されます。
2π=k=1∏∞(2k−1)(2k+1)(2k)2=12⋅32⋅34⋅54⋅56⋅76⋯ まず、与えられた級数の一般項を ak とします。 ak=22k(k!)2(2k)!2k+11 ここで、(2k)! を二重階乗を使って表すと、 (2k)!=(2k)!!(2k−1)!!=2kk!(2k−1)!! したがって、
ak=22k(k!)22kk!(2k−1)!!2k+11=2kk!(2k+1)(2k−1)!! 次に、(2k)!!=2kk! であることを利用すると、 ak=(2k)!!(2k+1)(2k−1)!! ベータ関数との関連を考えます。
B(x,y)=∫01tx−1(1−t)y−1dt=Γ(x+y)Γ(x)Γ(y) ここで、Γ(1/2)=π を用いると、 ∫0π/2sin2k+1θdθ=(2k+1)!22k(k!)2=(2k+1)!((2k)!!)2=(2k+1)(2k)!22k(k!)2 22k(k!)2(2k+1)(2k)!=∫0π/2(2k+1)sin2kθdθ1 Wallis積は以下のようにも表せます。
2π=n→∞lim1⋅3⋅3⋅5⋅5⋅7⋯(2n−1)(2n+1)2⋅2⋅4⋅4⋅6⋅6⋯(2n)(2n) 積分を利用したアプローチとして
∫011−x2dx=arcsin(x)∣01=2π 1−x21=k=0∑∞22k(k!)2(2k)!x2k 両辺を0から1まで積分すると
∫011−x21dx=∫01k=0∑∞22k(k!)2(2k)!x2kdx=k=0∑∞22k(k!)2(2k)!∫01x2kdx=k=0∑∞22k(k!)2(2k)!2k+11