関数 $y = \frac{\log x}{x^2}$ を微分する。

解析学微分対数関数商の微分
2025/7/7

1. 問題の内容

関数 y=logxx2y = \frac{\log x}{x^2} を微分する。

2. 解き方の手順

関数の微分には、商の微分公式を利用します。商の微分公式は、2つの関数 u(x)u(x)v(x)v(x) があるとき、それらの商 u(x)v(x)\frac{u(x)}{v(x)} の微分は次のようになります。
(u(x)v(x))=u(x)v(x)u(x)v(x)v(x)2\left(\frac{u(x)}{v(x)}\right)' = \frac{u'(x)v(x) - u(x)v'(x)}{v(x)^2}
今回の問題では、u(x)=logxu(x) = \log xv(x)=x2v(x) = x^2 とします。
まず、u(x)u(x)v(x)v(x) の微分を求めます。
u(x)=1xu'(x) = \frac{1}{x}
v(x)=2xv'(x) = 2x
次に、商の微分公式に当てはめます。
y=(1x)(x2)(logx)(2x)(x2)2y' = \frac{(\frac{1}{x})(x^2) - (\log x)(2x)}{(x^2)^2}
式を整理します。
y=x2xlogxx4y' = \frac{x - 2x\log x}{x^4}
y=x(12logx)x4y' = \frac{x(1 - 2\log x)}{x^4}
y=12logxx3y' = \frac{1 - 2\log x}{x^3}

3. 最終的な答え

dydx=12logxx3\frac{dy}{dx} = \frac{1 - 2\log x}{x^3}

「解析学」の関連問題

$\int \log(x^2 + 1) dx$ を計算する。

積分部分積分対数関数arctan
2025/7/8

以下の極限を求める問題です。 (2) $\lim_{x \to \infty} \cos \frac{1}{x}$ (3) $\lim_{x \to \frac{\pi}{2}} \tan x$

極限三角関数連続性
2025/7/8

以下の3つの関数について、与えられた区間における最大値、最小値、およびそれらを与える $x$ の値を求めます。 (1) $f(x) = x^3 - 2x^2 - 4x - 1$ ($-3 \le x ...

最大値最小値微分極値関数の増減
2025/7/8

$n$を自然数とするとき、$y = \cos x$ の第$2n$次導関数を求めよ。

微分三角関数導関数数学的帰納法
2025/7/8

$\int \arctan(x) \, dx$ を計算してください。

積分逆三角関数部分積分不定積分
2025/7/8

関数 $y = xe^x$ の3次導関数 $y^{(3)}$ を求める問題です。

微分導関数積の微分指数関数
2025/7/8

自然数 $n$ に対して、$y = \frac{1}{x}$ の第 $n$ 次導関数を求める問題です。

微分導関数数学的帰納法関数の微分
2025/7/8

$n$ を自然数とするとき、$y = e^{2x}$ の第 $n$ 次導関数を求める問題です。

微分導関数指数関数数学的帰納法
2025/7/8

$y = x^4$ のとき、$y^{(3)}$ を求めよ。ここで、$y^{(3)}$ は $y$ の3階微分を表します。

微分高階微分関数の微分
2025/7/8

$a > 0$ かつ $a \neq 1$ を満たす定数 $a$ に対して、$y = (x^2 + 1)a^x$ の導関数を求めます。

導関数指数関数対数微分法
2025/7/8