与えられた関数 $y = x\sqrt{4-x^2}$ のグラフを描く。

解析学関数のグラフ定義域偶奇性導関数増減表極値
2025/7/8

1. 問題の内容

与えられた関数 y=x4x2y = x\sqrt{4-x^2} のグラフを描く。

2. 解き方の手順

まず、定義域を考える。根号の中が非負である必要があるため、4x204 - x^2 \ge 0。これは x24x^2 \le 4 と同値であり、2x2-2 \le x \le 2 となる。
次に、関数の偶奇性を調べる。y(x)=(x)4(x)2=x4x2=y(x)y(-x) = (-x)\sqrt{4 - (-x)^2} = -x\sqrt{4 - x^2} = -y(x) であるから、この関数は奇関数である。したがって、原点に関して対称なグラフとなる。
次に、導関数を計算する。
y=4x2+x124x2(2x)=4x2x24x2=4x2x24x2=42x24x2y' = \sqrt{4-x^2} + x \cdot \frac{1}{2\sqrt{4-x^2}} \cdot (-2x) = \sqrt{4-x^2} - \frac{x^2}{\sqrt{4-x^2}} = \frac{4-x^2 - x^2}{\sqrt{4-x^2}} = \frac{4-2x^2}{\sqrt{4-x^2}}
y=0y' = 0 となる xx を求めると、42x2=04-2x^2 = 0 より x2=2x^2 = 2。よって、x=±2x = \pm \sqrt{2} となる。
次に、増減表を作成する。
| x | -2 | ... | -√2 | ... | √2 | ... | 2 |
| ------ | ------- | -------- | -------- | -------- | -------- | -------- | ------- |
| y' | | - | 0 | + | 0 | - | |
| y | 0 | 減少 | -2 | 増加 | 2 | 減少 | 0 |
したがって、x=2x = -\sqrt{2} で極小値 2-2 をとり、x=2x = \sqrt{2} で極大値 22 をとる。

3. 最終的な答え

y=x4x2y = x\sqrt{4-x^2} のグラフは、定義域が 2x2-2 \le x \le 2 であり、原点に関して対称な奇関数である。x=2x = -\sqrt{2} で極小値 2-2 をとり、x=2x = \sqrt{2} で極大値 22 をとる。x=2x=-2x=2x=2y=0y=0となる。

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