直線 $l: \frac{x-1}{2} = y = \frac{z+2}{3}$ と点 $A(1, -1, 3)$ が与えられている。 (1) 直線 $l$ 上の点 $P$ で、ベクトル $\overrightarrow{AP}$ が直線 $l$ と垂直になるような点 $P$ を求める。 (2) 直線 $l$ 上の点 $Q$ で、$AQ = 2\sqrt{17}$ となるような点 $Q$ を求める。

幾何学ベクトル空間ベクトル直線内積距離
2025/7/8

1. 問題の内容

直線 l:x12=y=z+23l: \frac{x-1}{2} = y = \frac{z+2}{3} と点 A(1,1,3)A(1, -1, 3) が与えられている。
(1) 直線 ll 上の点 PP で、ベクトル AP\overrightarrow{AP} が直線 ll と垂直になるような点 PP を求める。
(2) 直線 ll 上の点 QQ で、AQ=217AQ = 2\sqrt{17} となるような点 QQ を求める。

2. 解き方の手順

(1)
まず、直線 ll をパラメータ表示する。x12=y=z+23=t\frac{x-1}{2} = y = \frac{z+2}{3} = t とおくと、
x=2t+1x = 2t + 1
y=ty = t
z=3t2z = 3t - 2
となる。したがって、直線 ll 上の点 PPP(2t+1,t,3t2)P(2t+1, t, 3t-2) と表せる。
AP=(2t+11,t(1),3t23)=(2t,t+1,3t5)\overrightarrow{AP} = (2t+1-1, t-(-1), 3t-2-3) = (2t, t+1, 3t-5)
直線 ll の方向ベクトルは v=(2,1,3)\vec{v} = (2, 1, 3) である。AP\overrightarrow{AP}v\vec{v} が垂直になる条件は APv=0\overrightarrow{AP} \cdot \vec{v} = 0 である。
(2t,t+1,3t5)(2,1,3)=0(2t, t+1, 3t-5) \cdot (2, 1, 3) = 0
4t+t+1+9t15=04t + t + 1 + 9t - 15 = 0
14t14=014t - 14 = 0
14t=1414t = 14
t=1t = 1
したがって、P(2(1)+1,1,3(1)2)=P(3,1,1)P(2(1)+1, 1, 3(1)-2) = P(3, 1, 1)
(2)
直線 ll 上の点 QQQ(2t+1,t,3t2)Q(2t+1, t, 3t-2) と表せる。
AQ=217AQ = 2\sqrt{17} であるから、AQ2=(217)2=417=68AQ^2 = (2\sqrt{17})^2 = 4 \cdot 17 = 68
AQ=(2t+11,t(1),3t23)=(2t,t+1,3t5)\overrightarrow{AQ} = (2t+1-1, t-(-1), 3t-2-3) = (2t, t+1, 3t-5)
AQ2=(2t)2+(t+1)2+(3t5)2=4t2+t2+2t+1+9t230t+25=14t228t+26AQ^2 = (2t)^2 + (t+1)^2 + (3t-5)^2 = 4t^2 + t^2 + 2t + 1 + 9t^2 - 30t + 25 = 14t^2 - 28t + 26
14t228t+26=6814t^2 - 28t + 26 = 68
14t228t42=014t^2 - 28t - 42 = 0
t22t3=0t^2 - 2t - 3 = 0
(t3)(t+1)=0(t-3)(t+1) = 0
t=3t = 3 または t=1t = -1
t=3t = 3 のとき、 Q(2(3)+1,3,3(3)2)=Q(7,3,7)Q(2(3)+1, 3, 3(3)-2) = Q(7, 3, 7)
t=1t = -1 のとき、 Q(2(1)+1,1,3(1)2)=Q(1,1,5)Q(2(-1)+1, -1, 3(-1)-2) = Q(-1, -1, -5)

3. 最終的な答え

(1) P(3,1,1)P(3, 1, 1)
(2) Q(7,3,7)Q(7, 3, 7) または Q(1,1,5)Q(-1, -1, -5)

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