(1) 関数 $f: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ を、$x < 0$ ならば $f(x) = 0$、$x \geq 0$ ならば $f(x) = 1$ と定義する。このとき、$f$ は $x=0$ で連続ではないことを証明する。 (2) 関数 $g: \mathbb{R} \to \mathbb{R}$ を、$g(x)$ は $x$ の多項式と定義する。このとき、$g$ は $x=0$ で連続であることを証明する。

解析学関数の連続性極限定義域多項式
2025/7/8

1. 問題の内容

(1) 関数 f:RRf: \mathbb{R} \to \mathbb{R} を、x<0x < 0 ならば f(x)=0f(x) = 0x0x \geq 0 ならば f(x)=1f(x) = 1 と定義する。このとき、ffx=0x=0 で連続ではないことを証明する。
(2) 関数 g:RRg: \mathbb{R} \to \mathbb{R} を、g(x)g(x)xx の多項式と定義する。このとき、ggx=0x=0 で連続であることを証明する。

2. 解き方の手順

(1) 関数 ffx=0x=0 で連続であるためには、limx0f(x)=f(0)\lim_{x \to 0} f(x) = f(0) が成立する必要がある。
まず、f(0)=1f(0) = 1 である。
次に、左極限 limx0f(x)\lim_{x \to 0^-} f(x) を計算する。x<0x < 0 では f(x)=0f(x) = 0 であるから、
limx0f(x)=limx00=0\lim_{x \to 0^-} f(x) = \lim_{x \to 0^-} 0 = 0 となる。
右極限 limx0+f(x)\lim_{x \to 0^+} f(x) を計算する。x0x \geq 0 では f(x)=1f(x) = 1 であるから、
limx0+f(x)=limx0+1=1\lim_{x \to 0^+} f(x) = \lim_{x \to 0^+} 1 = 1 となる。
左極限と右極限が一致しないため、limx0f(x)\lim_{x \to 0} f(x) は存在しない。
あるいは、左極限 00f(0)=1f(0) = 1 が一致しないため、ffx=0x=0 で連続ではない。
(2) g(x)g(x)xx の多項式であるから、
g(x)=anxn+an1xn1++a1x+a0g(x) = a_n x^n + a_{n-1} x^{n-1} + \cdots + a_1 x + a_0 (ただし、aia_i は定数)
と表せる。
g(0)=an0n+an10n1++a10+a0=a0g(0) = a_n 0^n + a_{n-1} 0^{n-1} + \cdots + a_1 0 + a_0 = a_0 である。
limx0g(x)\lim_{x \to 0} g(x) を計算する。多項式は連続関数であるから、
limx0g(x)=g(0)=a0\lim_{x \to 0} g(x) = g(0) = a_0 となる。
したがって、limx0g(x)=g(0)\lim_{x \to 0} g(x) = g(0) が成立するので、ggx=0x=0 で連続である。

3. 最終的な答え

(1) ffx=0x=0 で連続ではない。
(2) ggx=0x=0 で連続である。

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