関数 $f(x)$ が $x=a$ で連続であり、関数 $g(y)$ が $y=f(a)$ で連続であるとき、合成関数 $g(f(x))$ が $x=a$ で連続であることを示す。

解析学連続性合成関数ε-δ論法
2025/7/8

1. 問題の内容

関数 f(x)f(x)x=ax=a で連続であり、関数 g(y)g(y)y=f(a)y=f(a) で連続であるとき、合成関数 g(f(x))g(f(x))x=ax=a で連続であることを示す。

2. 解き方の手順

連続の定義を用いる。関数 ffx=ax=a で連続であるとは、任意の正の数 ϵ1\epsilon_1 に対して、ある正の数 δ1\delta_1 が存在して、xa<δ1|x-a| < \delta_1 ならば f(x)f(a)<ϵ1|f(x) - f(a)| < \epsilon_1 が成り立つことである。同様に、関数 ggy=f(a)y=f(a) で連続であるとは、任意の正の数 ϵ\epsilon に対して、ある正の数 δ\delta が存在して、yf(a)<δ|y - f(a)| < \delta ならば g(y)g(f(a))<ϵ|g(y) - g(f(a))| < \epsilon が成り立つことである。
合成関数 g(f(x))g(f(x))x=ax=a で連続であることを示すためには、任意の正の数 ϵ\epsilon に対して、ある正の数 δ2\delta_2 が存在して、xa<δ2|x-a| < \delta_2 ならば g(f(x))g(f(a))<ϵ|g(f(x)) - g(f(a))| < \epsilon が成り立つことを示せばよい。
g(y)g(y)y=f(a)y=f(a) で連続なので、任意の ϵ>0\epsilon > 0 に対してある δ>0\delta > 0 が存在して、
yf(a)<δ|y - f(a)| < \delta ならば g(y)g(f(a))<ϵ|g(y) - g(f(a))| < \epsilon が成り立つ。
f(x)f(x)x=ax=a で連続なので、この δ>0\delta > 0 に対してある δ2>0\delta_2 > 0 が存在して、
xa<δ2|x-a| < \delta_2 ならば f(x)f(a)<δ|f(x) - f(a)| < \delta が成り立つ。
したがって、xa<δ2|x-a| < \delta_2 ならば f(x)f(a)<δ|f(x) - f(a)| < \delta であり、このとき g(f(x))g(f(a))<ϵ|g(f(x)) - g(f(a))| < \epsilon が成り立つ。
よって、任意の ϵ>0\epsilon > 0 に対して、ある δ2>0\delta_2 > 0 が存在して、xa<δ2|x-a| < \delta_2 ならば g(f(x))g(f(a))<ϵ|g(f(x)) - g(f(a))| < \epsilon が成り立つので、g(f(x))g(f(x))x=ax=a で連続である。

3. 最終的な答え

合成関数 w=g(f(x))w = g(f(x))x=ax=a で連続である。

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