赤玉3個、白玉4個が入った袋から3個の玉を同時に取り出す。取り出した玉が1色のみの場合、得点は$k$点、2色の場合、得点は1点である。 (ア) 赤玉1個と白玉2個が取り出される確率を求める。 (イ) 赤玉2個と白玉1個が取り出される確率を求める。 (ウ) 得点が1点であったとき、赤玉1個と白玉2個が取り出される条件付き確率を求める。 (エ) ゲームの得点の期待値が2となる$k$の値を求める。

確率論・統計学確率組み合わせ期待値条件付き確率
2025/7/8

1. 問題の内容

赤玉3個、白玉4個が入った袋から3個の玉を同時に取り出す。取り出した玉が1色のみの場合、得点はkk点、2色の場合、得点は1点である。
(ア) 赤玉1個と白玉2個が取り出される確率を求める。
(イ) 赤玉2個と白玉1個が取り出される確率を求める。
(ウ) 得点が1点であったとき、赤玉1個と白玉2個が取り出される条件付き確率を求める。
(エ) ゲームの得点の期待値が2となるkkの値を求める。

2. 解き方の手順

まず、3個の玉を取り出す場合の総数を求める。これは、7個から3個を選ぶ組み合わせであるから、
7C3=7!3!4!=7×6×53×2×1=35_{7}C_{3} = \frac{7!}{3!4!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通り。
(ア) 赤玉1個と白玉2個を取り出す場合の数は、赤玉3個から1個を選び、白玉4個から2個を選ぶ組み合わせである。
3C1×4C2=3×4×32×1=3×6=18_{3}C_{1} \times _{4}C_{2} = 3 \times \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 3 \times 6 = 18通り。
よって、確率は 1835\frac{18}{35}
(イ) 赤玉2個と白玉1個を取り出す場合の数は、赤玉3個から2個を選び、白玉4個から1個を選ぶ組み合わせである。
3C2×4C1=3×4=12_{3}C_{2} \times _{4}C_{1} = 3 \times 4 = 12通り。
よって、確率は 1235\frac{12}{35}
(ウ) 得点が1点となるのは、赤玉1個と白玉2個を取り出す場合、または赤玉2個と白玉1個を取り出す場合である。
これらの確率はそれぞれ1835\frac{18}{35}1235\frac{12}{35}であり、排反事象である。
よって、得点が1点である確率は1835+1235=3035=67\frac{18}{35} + \frac{12}{35} = \frac{30}{35} = \frac{6}{7}
条件付き確率は、
P(赤1白2得点1)=P(赤1白2得点1)P(得点1)=P(赤1白2)P(得点1)=18353035=1830=35P(\text{赤1白2}|\text{得点1}) = \frac{P(\text{赤1白2} \cap \text{得点1})}{P(\text{得点1})} = \frac{P(\text{赤1白2})}{P(\text{得点1})} = \frac{\frac{18}{35}}{\frac{30}{35}} = \frac{18}{30} = \frac{3}{5}
(エ) 得点がkk点となるのは、3個とも赤玉の場合か、3個とも白玉の場合である。
3個とも赤玉の場合の数は、3C3=1_{3}C_{3} = 1通り。確率は135\frac{1}{35}
3個とも白玉の場合の数は、4C3=4_{4}C_{3} = 4通り。確率は435\frac{4}{35}
得点の期待値は E=k×(135+435)+1×(1835+1235)=k×535+3035E = k \times (\frac{1}{35} + \frac{4}{35}) + 1 \times (\frac{18}{35} + \frac{12}{35}) = k \times \frac{5}{35} + \frac{30}{35}
E=2E = 2となるkkを求める。
5k35+3035=2\frac{5k}{35} + \frac{30}{35} = 2
5k+3035=2\frac{5k + 30}{35} = 2
5k+30=705k + 30 = 70
5k=405k = 40
k=8k = 8

3. 最終的な答え

ア: 1835\frac{18}{35}
イ: 1235\frac{12}{35}
ウ: 35\frac{3}{5}
エ: 88

「確率論・統計学」の関連問題

## 1. 問題の内容

正規分布標準偏差確率
2025/7/25

ある年のセンター試験の成績が1000点満点で、平均600点、標準偏差100点の正規分布に従うとき、平均値を中心として左右同じ幅で95.44%のデータを含む範囲を求める問題です。

正規分布統計標準偏差平均範囲
2025/7/25

与えられたデータ $3, 5, 7, 9$ の平均と分散を求める問題です。小数点以下1位まで求める必要があります。

平均分散データ解析
2025/7/25

以下の3つの問題について、正規分布における指定された割合をカバーする範囲を求めます。 問題1: 平均600点、標準偏差100点の正規分布において、平均値を中心とした95.44%のデータを含む範囲。 問...

正規分布標準偏差範囲
2025/7/25

(1) 1から8までの数字が書かれた8個の球が入った袋から3個の球を順番に取り出し、取り出した順に百、十、一の位として3桁の整数を作る。作られる整数の個数と、それらの整数を小さい順に並べたときに20番...

順列組み合わせ確率図形
2025/7/25

あるテストの平均点が55点、分散が196である。あなたの点数が69点であったとき、テストの点数が正規分布に従うと仮定して、以下の2つの問いに答える問題。 問題19:あなたはおよそ上位何%か? 問題20...

正規分布平均点分散標準偏差Z値累積確率統計
2025/7/25

方法Bで手術を受けた25人の患者の平均回復時間は50時間、標準偏差は11時間である。このとき、方法Bの平均回復時間の95%信頼区間の上限値を小数第3位まで求める。

信頼区間統計的推定平均標準偏差
2025/7/25

カードを白3枚、黒2枚の順に並べる。1枚目から11枚目までのカードについて、白のカードの枚数と黒のカードの枚数の差は3枚である。1枚目からn枚目までのカードについて、白のカードの枚数と黒のカードの枚数...

数列確率場合の数周期性
2025/7/25

二つの手術方法AとBの効果を比較するため、それぞれ無作為に選んだ16人と25人の患者を対象に回復時間を調査しました。方法Aの平均回復時間は62時間、標準偏差は8時間、方法Bの平均回復時間は50時間、標...

信頼区間t分布統計的推測
2025/7/25

## 問題の解答

信頼区間標本比率分散統計的推測
2025/7/25