あるテストの平均点が55点、分散が196である。あなたの点数が69点であったとき、テストの点数が正規分布に従うと仮定して、以下の2つの問いに答える問題。 問題19:あなたはおよそ上位何%か? 問題20:最低何点以上であれば上位10%に入るか?

確率論・統計学正規分布平均点分散標準偏差Z値累積確率統計
2025/7/25

1. 問題の内容

あるテストの平均点が55点、分散が196である。あなたの点数が69点であったとき、テストの点数が正規分布に従うと仮定して、以下の2つの問いに答える問題。
問題19:あなたはおよそ上位何%か?
問題20:最低何点以上であれば上位10%に入るか?

2. 解き方の手順

問題19:
(1) 標準偏差を計算する。
分散が196なので、標準偏差 σ\sigmaσ=196=14\sigma = \sqrt{196} = 14
(2) Z値を計算する。
Z値は、あなたの点数と平均点の差を標準偏差で割ったものです。
Z=695514=1414=1Z = \frac{69 - 55}{14} = \frac{14}{14} = 1
(3) 標準正規分布表またはZテーブルを使って、Z値が1に対応する累積確率を求める。Z=1 のとき、累積確率は約0.8413。これは、あなたの点数以下の人が全体の約84.13%いることを意味します。
(4) 上位何%かを計算する。
上位の割合は、10.8413=0.15871 - 0.8413 = 0.1587
パーセントで表すと、約15.87%。選択肢の中で最も近いのは16%。
問題20:
(1) 上位10%に対応するZ値を求める。
上位10%ということは、下位90%にあたるZ値を標準正規分布表から探します。累積確率が0.90に近いZ値は約1.28。
(2) 対応する点数を計算する。
点数 XX を求める公式は、
X=μ+ZσX = \mu + Z\sigma
ここで、μ\mu は平均値(55点)、σ\sigma は標準偏差(14)、ZZ は1.28。
X=55+(1.28×14)=55+17.92=72.92X = 55 + (1.28 \times 14) = 55 + 17.92 = 72.92
選択肢の中で最も近いのは73点。

3. 最終的な答え

問題19:3 (16)
問題20:4 (73)

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