(1) ∠ACB と ∠BCD について: △ABC と △BDC において、AB=BD=2, BC=BC=4, CA=CD=3 であるから、三辺相等(SSS)より △ABC≡△BDC である。したがって、∠ACB=∠BCD。 cos∠ACB=2⋅3⋅432+42−22=249+16−4=2421=87 cos∠BCD=2⋅4⋅342+32−22=2416+9−4=2421=87 よって、cos∠ACB=cos∠BCD であり、∠ACB=∠BCD である。 △ABC を辺BCについて折り返すと、頂点Aは辺CD上にあり、その点をEとする。△BDEは二等辺三角形であることと、折り返した図形を考えると、∠BAC>∠BDC であり、∠BAC+∠BDC=180∘ である。 (2) 四角形ABDCにおいて、内角の和を考えると ∠ABD+∠DCA=180∘ である。 AD=x,cos∠ABD=y とおくと、cos∠DCA=cos(180∘−∠ABD)=−cos∠ABD=−y である。 △ABDにおいて、余弦定理により x2=22+22−2⋅2⋅2⋅y=8−8y が成り立つ。 △ADC においても同様に考えて、x2=32+42−2⋅3⋅4⋅(−y)=25+24y が成り立つ。 8−8y=25+24y より、32y=−17, y=−3217 x2=8−8(−3217)=8+417=432+17=449 x=449=27 (3) 四角形ABDCは、円に内接している。
円に内接する四角形 PQRSにおいて、辺の長さ PQ=a, QR=b, RS=c, SP=d, 対角線の長さ PR=p, QS=qの関係について調べよう。
∠PQR=180∘−∠RSP であることを用いると、△PQRと△RSPのそれぞれに余弦定理を適用する。 p2=a2+b2−2abcos∠PQR p2=c2+d2−2cdcos∠RSP ∠PQR=180∘−∠RSP より、cos∠PQR=−cos∠RSP p2=a2+b2+2abcos∠RSP p2=a2+b2−2abcos(180∘−∠RSP) p2=a2+b2+2abcos(∠RSP) cos(∠RSP)=2abp2−a2−b2=2cdc2+d2−p2 2cd(p2−a2−b2)=2ab(c2+d2−p2) cdp2−cda2−cdb2=abc2+abd2−abp2 p2(cd+ab)=cda2+cdb2+abc2+abd2=(ac+bd)(ad+bc) p2=ab+cd(ac+bd)(ad+bc)