$a$ を実数とする。「任意の自然数 $n$ に対し常に $a|m-n| < 0$ を満たす自然数 $m$ が存在する」は、$a < 0$ であるための何条件かを答える問題。選択肢は「必要条件」、「十分条件」、「必要十分条件」、「どれでもない」。
2025/7/8
1. 問題の内容
を実数とする。「任意の自然数 に対し常に を満たす自然数 が存在する」は、 であるための何条件かを答える問題。選択肢は「必要条件」、「十分条件」、「必要十分条件」、「どれでもない」。
2. 解き方の手順
まず、与えられた条件を整理する。
条件P:「任意の自然数 に対し常に を満たす自然数 が存在する」
条件Q:「」
(1) Q P の真偽を判定する。
のとき、 となるのは、 のときである。すなわち、 となる自然数 が存在すればよい。任意の自然数 に対して、 とすれば、 は自然数であり、 なので、。これは ならば、 となり、成立する。したがって、Q P は真である。
(2) P Q の真偽を判定する。
P:「任意の自然数 に対し常に を満たす自然数 が存在する」
の場合は、 となり、これは成立しないので、 である必要がある。
と仮定すると、 となるためには、 でなければならないが、 であるため、これは不可能である。
したがって、 となるためには、 でなければならない。
したがって、P Q は真である。
(1),(2)より、Q P であるから、 を満たす自然数 が存在する」は、 であるための必要十分条件である。
3. 最終的な答え
必要十分条件