$a$ を実数とする。「任意の自然数 $n$ に対し常に $a|m-n| < 0$ を満たす自然数 $m$ が存在する」は、$a < 0$ であるための何条件かを答える問題。選択肢は「必要条件」、「十分条件」、「必要十分条件」、「どれでもない」。

代数学不等式必要十分条件絶対値論理条件
2025/7/8

1. 問題の内容

aa を実数とする。「任意の自然数 nn に対し常に amn<0a|m-n| < 0 を満たす自然数 mm が存在する」は、a<0a < 0 であるための何条件かを答える問題。選択肢は「必要条件」、「十分条件」、「必要十分条件」、「どれでもない」。

2. 解き方の手順

まず、与えられた条件を整理する。
条件P:「任意の自然数 nn に対し常に amn<0a|m-n| < 0 を満たす自然数 mm が存在する」
条件Q:「a<0a < 0
(1) Q \Rightarrow P の真偽を判定する。
a<0a < 0 のとき、amn<0a|m-n| < 0 となるのは、mn>0|m-n| > 0 のときである。すなわち、mnm \neq n となる自然数 mm が存在すればよい。任意の自然数 nn に対して、m=n+1m = n+1 とすれば、mm は自然数であり、mnm \neq n なので、amn=an+1n=a<0a|m-n| = a|n+1-n| = |a| < 0。これは a<0a < 0 ならば、amn=a<0a|m-n| = a < 0 となり、成立する。したがって、Q \Rightarrow P は真である。
(2) P \Rightarrow Q の真偽を判定する。
P:「任意の自然数 nn に対し常に amn<0a|m-n| < 0 を満たす自然数 mm が存在する」
a=0a=0 の場合は、amn=0<0a|m-n| = 0 < 0 となり、これは成立しないので、a0a \neq 0 である必要がある。
a>0a > 0 と仮定すると、amn<0a|m-n| < 0 となるためには、mn<0|m-n| < 0 でなければならないが、mn0|m-n| \geq 0 であるため、これは不可能である。
したがって、amn<0a|m-n| < 0 となるためには、a<0a < 0 でなければならない。
したがって、P \Rightarrow Q は真である。
(1),(2)より、Q \Leftrightarrow P であるから、amn<0a|m-n| < 0 を満たす自然数 mm が存在する」は、a<0a < 0 であるための必要十分条件である。

3. 最終的な答え

必要十分条件

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