直角三角形$ABC$において、$AB=5$, $BC=4$, $CA=3$, $\angle{BCA}=90^\circ$とする。$\sin{\angle B}$、$\cos{\angle B}$、辺$AB$上に$AD=2$となる点$D$をとったときの$CD$の長さ、$\triangle BCD$の外接円の半径$R$、$\triangle BCD$の外接円の中心を$O$としたときの$\cos{\angle OCB}$、$\triangle OCA$の面積$S$を求める。

幾何学三角比直角三角形余弦定理正弦定理外接円面積
2025/7/8

1. 問題の内容

直角三角形ABCABCにおいて、AB=5AB=5, BC=4BC=4, CA=3CA=3, BCA=90\angle{BCA}=90^\circとする。sinB\sin{\angle B}cosB\cos{\angle B}、辺ABAB上にAD=2AD=2となる点DDをとったときのCDCDの長さ、BCD\triangle BCDの外接円の半径RRBCD\triangle BCDの外接円の中心をOOとしたときのcosOCB\cos{\angle OCB}OCA\triangle OCAの面積SSを求める。

2. 解き方の手順

まず、sinB\sin{\angle B}cosB\cos{\angle B}を求める。sinB=ACAB\sin{\angle B} = \frac{AC}{AB}cosB=BCAB\cos{\angle B} = \frac{BC}{AB}より、
sinB=35\sin{\angle B} = \frac{3}{5}
cosB=45\cos{\angle B} = \frac{4}{5}
次に、CDCDの長さを求める。BCD\triangle BCDにおいて、余弦定理より、
CD2=BC2+BD22BCBDcosBCD^2 = BC^2 + BD^2 - 2\cdot BC \cdot BD \cdot \cos{\angle B}
BD=ABAD=52=3BD = AB - AD = 5 - 2 = 3なので、
CD2=42+3224345=16+9965=25965=125965=295CD^2 = 4^2 + 3^2 - 2 \cdot 4 \cdot 3 \cdot \frac{4}{5} = 16 + 9 - \frac{96}{5} = 25 - \frac{96}{5} = \frac{125 - 96}{5} = \frac{29}{5}
よって、CD=295=1455CD = \sqrt{\frac{29}{5}} = \frac{\sqrt{145}}{5}
次に、BCD\triangle BCDの外接円の半径RRを求める。正弦定理より、
CDsinB=2R\frac{CD}{\sin{\angle B}} = 2R
2R=145535=14532R = \frac{\frac{\sqrt{145}}{5}}{\frac{3}{5}} = \frac{\sqrt{145}}{3}
R=1456R = \frac{\sqrt{145}}{6}
次に、cosOCB\cos{\angle OCB}を求める。OBC\triangle OBCOB=OC=ROB = OC = Rの二等辺三角形なので、OBC=OCB\angle OBC = \angle OCBである。また、BOC=2BDC\angle BOC = 2 \angle BDC(円周角の定理)。BDC=θ\angle BDC = \thetaとすると、BOC=2θ\angle BOC = 2\theta。また、OCB+OBC+BOC=π\angle OCB + \angle OBC + \angle BOC = \piより、2OCB+2θ=π2\angle OCB + 2\theta = \pi。よって、OCB=π2θ\angle OCB = \frac{\pi}{2} - \theta
cosOCB=cos(π2θ)=sinθ=sinBDC\cos{\angle OCB} = \cos{(\frac{\pi}{2} - \theta)} = \sin{\theta} = \sin{\angle BDC}
BCD\triangle BCDで正弦定理を使うと、BCsinBDC=2R\frac{BC}{\sin{\angle BDC}} = 2R より、sinBDC=BC2R=41453=12145=12145145\sin{\angle BDC} = \frac{BC}{2R} = \frac{4}{\frac{\sqrt{145}}{3}} = \frac{12}{\sqrt{145}} = \frac{12\sqrt{145}}{145}
cosOCB=12145145\cos{\angle OCB} = \frac{12\sqrt{145}}{145}
最後に、OCA\triangle OCAの面積SSを求める。
ABC\triangle ABCは直角三角形なので、S=12OAOCsinAOCS = \frac{1}{2} \cdot OA \cdot OC \cdot \sin{\angle AOC}となる。
AOC=2ADC\angle AOC = 2 \angle ADC

3. 最終的な答え

sinB=35\sin{\angle B} = \frac{3}{5}
cosB=45\cos{\angle B} = \frac{4}{5}
CD=1455CD = \frac{\sqrt{145}}{5}
R=1456R = \frac{\sqrt{145}}{6}
cosOCB=12145145\cos{\angle OCB} = \frac{12\sqrt{145}}{145}
OCA\triangle OCAの面積S=2S = 2

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