(1) の命題について考えます。これは偽です。反例として、a=2、b=−2 を考えます。 このとき、a+b=2−2=0 (有理数)であり、ab=(2)(−2)=−2 (有理数)となります。 また、a=2+2、b=2−2 のとき、a+b=4 (有理数)であり、ab=4−2=2 (有理数)となります。 しかし、a=2,b=3の場合、a+b=2+3 (無理数)であり、ab=6 (無理数)となります。a,bともに無理数です。 一方、a=1+2,b=1−2のとき、a+b=2 (有理数)であり、ab=1−2=−1 (有理数)となります。 a=2, b=1−2を考えると、a+b=1, ab=2−2となり、a+bは有理数、abは無理数となります。 a=2+3, b=1−3の場合、a+b=3, ab=2+3−23−3=−1−3となり、a+bは有理数、abは無理数となります。 よって、a, bが無理数とは限らないので、命題(1)は偽となります。
(2) の命題について考えます。x=5 を x2−4x−6=0 に代入すると、 52−4(5)−6=25−20−6=−1=0 したがって、この命題は偽です。