問題は、いくつかの小問からなる数学の問題です。具体的には、以下の内容が含まれます。 (1) $3x^2 - 2xy - y^2$ を因数分解する。 (2) $x$ は実数とする。$|x| < 1$ は、$x > -2$ であるための何条件か? (3) $\angle C = 90^\circ$ の直角三角形 ABC において、$AC = 5, BC = 12$ である。$\angle A = \theta$ とするとき、$\tan \theta$ と $\sin \theta$ を求める。 (4) 大人 5 人、子ども 4 人から 3 人を選ぶとき、選んだ 3 人がすべて大人となる選び方と、大人も子どもも含まれる選び方の総数を求める。 (5) 7 つの値からなるデータ $7, 9, 12, 22, 34, a-15, a+1$ において、中央値が 16 であるとき、$a$ の値と四分位範囲を求める。 (6) $\triangle ABC$ において、$AB=11, BC=9, CA=4$ である。$\cos \angle ACB$ の値を求め、辺 $BC$ の $C$ 側の延長線上に点 $D$ を $\triangle ACD$ の外接円の半径が $\frac{9\sqrt{2}}{4}$ となるようにとるとき、線分 $AD$ の長さと線分 $CD$ の長さを求める。

代数学因数分解不等式三角比組み合わせデータ分析余弦定理正弦定理
2025/7/8

1. 問題の内容

問題は、いくつかの小問からなる数学の問題です。具体的には、以下の内容が含まれます。
(1) 3x22xyy23x^2 - 2xy - y^2 を因数分解する。
(2) xx は実数とする。x<1|x| < 1 は、x>2x > -2 であるための何条件か?
(3) C=90\angle C = 90^\circ の直角三角形 ABC において、AC=5,BC=12AC = 5, BC = 12 である。A=θ\angle A = \theta とするとき、tanθ\tan \thetasinθ\sin \theta を求める。
(4) 大人 5 人、子ども 4 人から 3 人を選ぶとき、選んだ 3 人がすべて大人となる選び方と、大人も子どもも含まれる選び方の総数を求める。
(5) 7 つの値からなるデータ 7,9,12,22,34,a15,a+17, 9, 12, 22, 34, a-15, a+1 において、中央値が 16 であるとき、aa の値と四分位範囲を求める。
(6) ABC\triangle ABC において、AB=11,BC=9,CA=4AB=11, BC=9, CA=4 である。cosACB\cos \angle ACB の値を求め、辺 BCBCCC 側の延長線上に点 DDACD\triangle ACD の外接円の半径が 924\frac{9\sqrt{2}}{4} となるようにとるとき、線分 ADAD の長さと線分 CDCD の長さを求める。

2. 解き方の手順

(1) 因数分解
3x22xyy23x^2 - 2xy - y^2 を因数分解します。これはたすき掛けを使って (3x+y)(xy)(3x + y)(x - y) となります。
(2) 必要条件・十分条件
x<1|x| < 11<x<1-1 < x < 1 を意味します。x>2x > -2 であるための条件を考えます。
1<x<1-1 < x < 1 ならば x>2x > -2 は常に成り立つので、x<1|x| < 1x>2x > -2 であるための十分条件です。
しかし、x>2x > -2 でも 1<x<1-1 < x < 1 が成り立つとは限らないので、必要条件ではありません。
(3) 三角比
AC=5,BC=12AC = 5, BC = 12 なので、AB=52+122=25+144=169=13AB = \sqrt{5^2 + 12^2} = \sqrt{25 + 144} = \sqrt{169} = 13 です。
tanθ=BCAC=125\tan \theta = \frac{BC}{AC} = \frac{12}{5}
sinθ=BCAB=1213\sin \theta = \frac{BC}{AB} = \frac{12}{13}
(4) 組み合わせ
3人とも大人を選ぶ方法は 5C3=5!3!2!=5×42=10_5C_3 = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2} = 10 通り。
3人の選び方は全部で 9C3=9!3!6!=9×8×73×2×1=84_9C_3 = \frac{9!}{3!6!} = \frac{9 \times 8 \times 7}{3 \times 2 \times 1} = 84 通り。
大人も子どもも含まれる選び方は、全体の選び方から3人とも大人を選ぶ場合を除けば良いので、8410=7484 - 10 = 74 通り。
(5) データ分析
データを小さい順に並べると a15,7,9,12,22,34,a+1a-15, 7, 9, 12, 22, 34, a+1 となります。
中央値が 16 なので、並び替えた際に真ん中の値が16となります。
a15<7<9<12<22<34<a+1a-15 < 7 < 9 < 12 < 22 < 34 < a+1とは限りません。
与えられた値を昇順に並べ替えることを考えます。中央値が16なので、中央値は4番目の値です。
中央値が16であるためには、並び替えたデータは、
a15,7,9,12,22,34,a+1a-15, 7, 9, 12, 22, 34, a+1
または
7,a15,9,12,22,34,a+17, a-15, 9, 12, 22, 34, a+1
というパターンが考えられます。
中央値が16なので、7,9,12,a15,22,34,a+17, 9, 12, a-15, 22, 34, a+1の場合、データの中央値は12です。
与えられたデータに16が含まれないので、12が中央値になることはありません。
並び替えたデータが、7,9,12,a15,22,34,a+17, 9, 12, a-15, 22, 34, a+1のようになることはありません。
並び替えたデータは、 7,9,12,16,22,34,a+17, 9, 12, 16, 22, 34, a+1となることはありません。
a15,7,9,12,22,34,a+1a-15, 7, 9, 12, 22, 34, a+1というパターンは考えられないので、a15a-15は中央値より小さい値をとり、a+1a+1は中央値より大きい値をとります。
7,9,12,22,347, 9, 12, 22, 34の中にa15a-15a+1a+1がどこに入るかを考えます。
7,9,12,22,34,a15,a+17, 9, 12, 22, 34, a-15, a+1の場合、並び替えるとa15,7,9,12,22,34,a+1a-15, 7, 9, 12, 22, 34, a+1となり、中央値は12です。
a15,a+1,7,9,12,22,34a-15, a+1, 7, 9, 12, 22, 34の場合、並び替えるとa15,a+1,7,9,12,22,34a-15, a+1, 7, 9, 12, 22, 34となり、中央値は9です。
a15<7<9<12<16<22<34<a+1a-15 < 7 < 9 < 12 < 16 < 22 < 34 < a+1 より、a15<16a-15<16かつa+1>16a+1>16
つまり、a<31a<31かつa>15a>15
7,9,12,22,34,a15,a+17, 9, 12, 22, 34, a-15, a+1のデータを並び替えたときの4番目の値を16とすると、
a15=13,14,15,16,17a-15 = 13, 14, 15, 16, 17 よりaaの値は28, 29, 30, 31, 32になります。
a=28,29,30,31,32a=28, 29, 30, 31, 32のとき、中央値は16となるので、aの値は28, 29, 30, 31, 32のいずれかです。
しかし、問題文には中央値が16であることが与えられているので、このデータを並べ替えた4番目の値が16になる必要があります。
a=31a=31のとき、データは7,9,12,22,34,16,327, 9, 12, 22, 34, 16, 32となります。このデータを並べ替えると、7,9,12,16,22,32,347, 9, 12, 16, 22, 32, 34となり、中央値は16です。
したがって、a=31a=31です。
データは7,9,12,22,34,16,327, 9, 12, 22, 34, 16, 32となります。並べ替えると、7,9,12,16,22,32,347, 9, 12, 16, 22, 32, 34となります。
四分位範囲は、第3四分位数 - 第1四分位数で求められます。
第1四分位数は、9+122=10.5\frac{9+12}{2} = 10.5
第3四分位数は、22+322=27\frac{22+32}{2} = 27
四分位範囲は 2710.5=16.527 - 10.5 = 16.5
(6) 三角形
(1) 余弦定理より、
cosACB=42+921122×4×9=16+8112172=2472=13\cos \angle ACB = \frac{4^2 + 9^2 - 11^2}{2 \times 4 \times 9} = \frac{16 + 81 - 121}{72} = \frac{-24}{72} = -\frac{1}{3}
(2) ACD\triangle ACD の外接円の半径が 924\frac{9\sqrt{2}}{4} であり、正弦定理より、
ADsinACD=2×924=922\frac{AD}{\sin \angle ACD} = 2 \times \frac{9\sqrt{2}}{4} = \frac{9\sqrt{2}}{2}
ACD=180ACB\angle ACD = 180^\circ - \angle ACB なので、sinACD=sin(180ACB)=sinACB\sin \angle ACD = \sin (180^\circ - \angle ACB) = \sin \angle ACB
sin2ACB+cos2ACB=1\sin^2 \angle ACB + \cos^2 \angle ACB = 1 なので、sin2ACB=1(13)2=119=89\sin^2 \angle ACB = 1 - \left(-\frac{1}{3}\right)^2 = 1 - \frac{1}{9} = \frac{8}{9}
sinACB=89=223\sin \angle ACB = \sqrt{\frac{8}{9}} = \frac{2\sqrt{2}}{3}
よって、AD=922×223=366=6AD = \frac{9\sqrt{2}}{2} \times \frac{2\sqrt{2}}{3} = \frac{36}{6} = 6
余弦定理より
AD2=AC2+CD22ACCDcosACDAD^2 = AC^2 + CD^2 - 2 AC CD \cos \angle ACD
cosACD=cosACB=13\cos \angle ACD = -\cos \angle ACB = \frac{1}{3}
36=16+CD22×4×CD×1336 = 16 + CD^2 - 2 \times 4 \times CD \times \frac{1}{3}
CD283CD20=0CD^2 - \frac{8}{3}CD - 20=0
3CD28CD60=03CD^2 - 8CD - 60=0
CD=8±64+7206=8±7846=8±286CD = \frac{8 \pm \sqrt{64+720}}{6}=\frac{8\pm \sqrt{784}}{6}=\frac{8 \pm 28}{6}
CD>0CD>0なので、CD=6CD=6

3. 最終的な答え

(1) (3x+y)(xy)(3x+y)(x-y)
(2) 3
(3) tanθ=125\tan \theta = \frac{12}{5}, sinθ=1213\sin \theta = \frac{12}{13}
(4) 10, 74
(5) a=31a = 31, 四分位範囲 = 16.5
(6) cosACB=13\cos \angle ACB = -\frac{1}{3}, AD=6,CD=6AD=6, CD=6