正方形の各頂点が、それぞれ独立に $1/3$ の確率で赤、黄、緑のいずれかの色で点灯します。各辺は、両端の頂点の色が一致していればその色で点灯し、そうでなければ青色に点灯します。以下の確率を求めます。 (1) 辺ABと辺CDがともに青になる確率 (2) 辺ABと辺CDが異なる色になる確率 (3) 4つの辺の色がすべて青になる確率
2025/7/8
1. 問題の内容
正方形の各頂点が、それぞれ独立に の確率で赤、黄、緑のいずれかの色で点灯します。各辺は、両端の頂点の色が一致していればその色で点灯し、そうでなければ青色に点灯します。以下の確率を求めます。
(1) 辺ABと辺CDがともに青になる確率
(2) 辺ABと辺CDが異なる色になる確率
(3) 4つの辺の色がすべて青になる確率
2. 解き方の手順
(1) 辺ABと辺CDがともに青になる確率を求めます。
辺ABが青になる確率は、AとBの色が異なる確率です。AとBの色が同じである確率は (同じ色が3通りで、全9通り) なので、異なる確率は です。同様に、辺CDが青になる確率も です。
A, B, C, D の色は独立に決まるので、辺ABと辺CDがともに青になる確率は、それぞれの確率の積で求まります。
(2) 辺ABと辺CDが異なる色になる確率を求めます。
「異なる色」とは、ABが青でCDが青以外、ABが青以外でCDが青、ABが青以外でCDも青以外だがABとCDの色が違う、の3パターンを指します。ここでは余事象を考えます。ABとCDが異なる色になる事象の余事象は、ABとCDが同じ色になる事象です。つまり、「ABもCDも青の場合」、「ABもCDも青以外で同じ色の場合」の2つです。
(1)より、ABもCDも青になる確率はです。
ABもCDも青以外で同じ色になる確率は、です。
したがって、ABとCDが同じ色になる確率はです。
よって、ABとCDが異なる色になる確率は、です。
(3) 4つの辺の色がすべて青になる確率を求めます。
4つの辺が全て青くなるためには、隣り合う頂点の色が全て異なれば良いです。
AB, BC, CD, DA の各辺が青になるためには、それぞれの辺の両端の頂点の色が異なる必要があります。
A,B,C,Dの色を順に決定していくことを考えます。
Aの色は3通りあります。Bの色はAと異なれば良いので2通りです。Cの色はBと異なれば良いので2通りです。Dの色はCともAとも異なれば良いので1通りです。従って、すべての組み合わせは 通りです。
全頂点の色は 通りなので、4辺がすべて青である確率はです。
3. 最終的な答え
(1) 辺ABと辺CDがともに青になる確率:
(2) 辺ABと辺CDが異なる色になる確率:
(3) 4つの辺の色がすべて青になる確率: