$5m + 19$ と $4m + 18$ の最大公約数が $7$ となるような $100$ 以下の自然数 $m$ の個数を求める問題です。

数論最大公約数互除法整数の性質
2025/7/8

1. 問題の内容

5m+195m + 194m+184m + 18 の最大公約数が 77 となるような 100100 以下の自然数 mm の個数を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、5m+195m + 194m+184m + 18 の最大公約数が 77 であることから、これらの数は 77 の倍数である必要があります。
したがって、5m+19=7k5m + 19 = 7k4m+18=7l4m + 18 = 7l と表せます (k,lk, l は自然数)。
5m+195m + 194m+184m + 18 の最大公約数が 77 である条件を利用するため、これらの式を組み合わせて mm を消去することを考えます。
5(4m+18)4(5m+19)=20m+9020m76=145(4m + 18) - 4(5m + 19) = 20m + 90 - 20m - 76 = 14
4m+18=7l4m + 18 = 7lより、4m=7l184m = 7l - 18
5m+19=7k5m + 19 = 7kより、5m=7k195m = 7k - 19
5(4m+18)4(5m+19)=5(7l)5(18)4(7k)+4(19)=35l9028k+76=35l28k14=145(4m+18) - 4(5m+19) = 5(7l) - 5(18) - 4(7k) + 4(19) = 35l - 90 - 28k + 76 = 35l - 28k - 14 = 14
35l28k=2835l - 28k = 28
5l4k=45l - 4k = 4
5l=4k+4=4(k+1)5l = 4k + 4 = 4(k+1)
l=4(k+1)5l = \frac{4(k+1)}{5} ここで、llは整数であるので、k+1k+155の倍数である必要がある。
k+1=5nk+1 = 5n (nnは自然数)とおける。k=5n1k = 5n - 1
5m+19=7(5n1)=35n75m + 19 = 7(5n - 1) = 35n - 7
5m=35n265m = 35n - 26
m=7n265m = 7n - \frac{26}{5}
mmは整数である必要があるので、先程の5l4k=45l - 4k = 4を用いる
4m+18=7l4m + 18 = 7lに、l=4(k+1)5l = \frac{4(k+1)}{5}を代入すると、
4m+18=7(4(k+1)5)4m + 18 = 7(\frac{4(k+1)}{5})
20m+90=28(k+1)20m + 90 = 28(k+1)
20m=28k+2890=28k6220m = 28k + 28 - 90 = 28k - 62
10m=14k3110m = 14k - 31
m=14k3110m = \frac{14k-31}{10}
mmが整数になるには、14k3114k-311010の倍数になればよい。
14k31=10p14k-31 = 10p (ppは整数)
14k=10p+3114k = 10p + 31
k=1,2,3,...k=1,2,3,...を代入していくと、k=9k=9のとき、14(9)=126=10(9)+3614(9) = 126 = 10(9) + 36より、10p+31=12610p+31 = 126より、10p=9510p = 95p=9.5p=9.5となり整数ではない。
14k3114k - 31の一の位が00になればよいので、4k4kの一の位が11になるkkを考える。k=4,9,14,19,...k=4, 9, 14, 19,...
k=5q+4k = 5q + 4とおける。(qは0以上の整数)
m=14(5q+4)3110=70q+563110=70q+2510=7q+52m = \frac{14(5q+4)-31}{10} = \frac{70q + 56 - 31}{10} = \frac{70q+25}{10} = 7q + \frac{5}{2}
この式ではmmが整数にならない。
互除法を用いる。
5m+19=a5m + 19 = a
4m+18=b4m + 18 = b
gcd(a,b)=7\gcd(a,b) = 7
ab=m+1a - b = m + 1
gcd(b,ab)=gcd(4m+18,m+1)=7\gcd(b,a-b) = \gcd(4m+18, m+1) = 7
4(m+1)=4m+44(m+1) = 4m+4
4m+18(4m+4)=144m + 18 - (4m+4) = 14
gcd(m+1,14)=7\gcd(m+1, 14) = 7
よって、m+1m+177 の倍数でなければならない。 また、m+1m+11414 の倍数ではない必要がある。
m+1=7xm+1 = 7x と表せる (xx は自然数)。
このとき m=7x1m = 7x - 1
4m+18=4(7x1)+18=28x+14=14(2x+1)4m + 18 = 4(7x - 1) + 18 = 28x + 14 = 14(2x + 1)
5m+19=5(7x1)+19=35x+14=7(5x+2)5m + 19 = 5(7x - 1) + 19 = 35x + 14 = 7(5x + 2)
したがって、gcd(4m+18,5m+19)=7\gcd(4m + 18, 5m + 19) = 7 となるためには、2x+12x+15x+25x+2の最大公約数が1または7でなければならない。
xxが偶数のとき、2x+12x+1は奇数、5x+25x+2は偶数なので最大公約数は1
xxが奇数のとき、2x+12x+1は奇数、5x+25x+2は奇数なので最大公約数はあり得る。
m100m \le 100 より、7x11007x - 1 \le 100
7x1017x \le 101
x101714.4x \le \frac{101}{7} \approx 14.4
xx11 から 1414 までの自然数。
gcd(m+1,14)=7\gcd(m+1, 14) = 7 より、m+1m+11414 の倍数ではない必要がある。
m+1=7xm+1 = 7x1414 の倍数ではないためには、xx が偶数であってはならない。したがって、xx は奇数である必要がある。
x=1,3,5,7,9,11,13x = 1, 3, 5, 7, 9, 11, 1377 個の奇数。
x=1x = 1 のとき、m=6m = 6
x=3x = 3 のとき、m=20m = 20
x=5x = 5 のとき、m=34m = 34
x=7x = 7 のとき、m=48m = 48
x=9x = 9 のとき、m=62m = 62
x=11x = 11 のとき、m=76m = 76
x=13x = 13 のとき、m=90m = 90
m+1=7xm+1=7x1414の倍数でないことを確認する。
m+1=7,21,35,49,63,77,91m+1 = 7, 21, 35, 49, 63, 77, 91
これらはすべて1414の倍数ではないので問題ない。
最終的な答えは7個。

3. 最終的な答え

7個

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