数列が群に分けられており、各群の項数は 2, 4, 6,... と増えている。このとき、157 が第何群の何番目にあるかを求める問題。

数論数列等差数列項数
2025/7/15

1. 問題の内容

数列が群に分けられており、各群の項数は 2, 4, 6,... と増えている。このとき、157 が第何群の何番目にあるかを求める問題。

2. 解き方の手順

まず、nn 群の項数を考える。第 nn 群の項数は 2n2n である。
次に、第 nn 群までの項数の合計 SnS_n を計算する。
Sn=k=1n2k=2k=1nk=2n(n+1)2=n(n+1)S_n = \sum_{k=1}^n 2k = 2 \sum_{k=1}^n k = 2 \cdot \frac{n(n+1)}{2} = n(n+1)
Sn=n(n+1)S_n = n(n+1) となる。
157 が第 nn 群にあると仮定すると、Sn1<157SnS_{n-1} < 157 \leq S_n が成り立つ。
Sn=n(n+1)S_n = n(n+1) であるから、(n1)n<157n(n+1)(n-1)n < 157 \leq n(n+1) を満たす nn を探す。
n=12n=12 のとき、S12=1213=156S_{12} = 12 \cdot 13 = 156
n=13n=13 のとき、S13=1314=182S_{13} = 13 \cdot 14 = 182
したがって、第 13 群に 157 が含まれる。
S12=156S_{12} = 156 なので、157 は第 13 群の最初の項である。なぜなら全体で156番目までが第12群までなので、全体で157番目は第13群の1番目となる。
数列の一般項を考える。各群の数列は等差数列をなしており、初項がa1a_1, 公差がd=2d=2 である。
第1群の初項は1, 第2群の初項は5, 第3群の初項は13,...となる。したがって第n群の初項を求める必要がある。
第1群の初項はa1=1=2(1)22(1)+1a_1=1=2(1)^2-2(1)+1, 第2群の初項はa2=5=2(2)22(2)+1a_2=5=2(2)^2-2(2)+1, 第3群の初項はa3=13=2(3)22(3)+1a_3=13=2(3)^2-2(3)+1, ... となるので、第n群の初項はan=2(n)22(n)+1a_n=2(n)^2-2(n)+1と推測できる。
第13群の初項は、2(13)22(13)+1=33926=3132(13)^2-2(13)+1=339-26=313。公差は2なので、第13群の数列は、313,315,317,...313, 315, 317, ...となる。
題意からすると、数列は 1,3,5,7,9,11,13,15,17,19,21,23,25,...1, 3, 5, 7, 9, 11, 13, 15, 17, 19, 21, 23, 25, ... という奇数の数列を群に分けているようである。奇数の数列なので、一般項は 2k12k-1 となる。したがって、2k1=1572k-1 = 157を解くと、2k=1582k=158, k=79k=79。全体で79番目の項である。
Sn1<79SnS_{n-1}<79 \le S_n を満たすnを求める。
n=8n=8 のとき、S8=8(9)=72S_8=8(9)=72, n=9n=9のとき、S9=9(10)=90S_9=9(10)=90
したがって第9群にある。第9群の何番目かを求める。
7972=779-72=7。第9群の7番目である。

3. 最終的な答え

第9群の7番目

「数論」の関連問題

自然数 $N$ を5進法で表すと3桁の数 $abc_{(5)}$ となり、7進法で表すと3桁の数 $cab_{(7)}$ となる。このとき、自然数 $N$ と、整数 $a, b, c$ を求める問題で...

進法整数方程式数の表現
2025/7/18

(1) 整数 $m$ に対して、$m^2$ を4で割った余りは0または1であることを示す。 (2) 自然数 $n, k$ が $25 \times 3^n = k^2 + 176$ を満たすとき、$n...

整数の性質合同式二次不定方程式
2025/7/18

問題は、整数 $x$ について、「$x$ が 6 の倍数ならば、$x$ は 3 の倍数である」という命題の真偽を判定するものです。

倍数整数の性質命題真偽判定
2025/7/18

$5^{100}$ を $7$ で割ったときの余りを求めます。

合同式剰余累乗
2025/7/18

20の倍数で、正の約数の個数が15個である自然数nをすべて求めよ。

約数倍数素因数分解整数の性質
2025/7/18

問題は以下の2つです。 (1) $5^{105}$ は何桁の整数であるか。また、その最高位の数字は何か。 (2) $(\frac{1}{5})^{105}$ は小数第何位に初めて0でない数が現れるか。...

対数桁数最高位の数字常用対数
2025/7/17

整数 $a, b$ があり、$a$ を7で割ると1余り、$b$ を7で割ると2余るとき、以下の数を7で割った余りを求めよ。 (1) $a+b$ (2) $ab$ (3) $a^2-b^2$

合同式剰余整数の性質
2025/7/17

問題1は、4つの1次不定方程式の全ての整数解を求める問題です。 問題2は、3で割ると2余り、5で割ると4余る2桁の正の整数のうち、最大のものを求める問題です。

一次不定方程式合同式整数解最大公約数
2025/7/17

(5) 5で割ると3余り、8で割ると1余る自然数の中で最も小さいものを求める。 (6) 14で割ると3余り、21で割ると12余るような整数が存在しないことを示す。

合同式剰余不定方程式
2025/7/17

(5) 5で割ると3余り、8で割ると1余る自然数のうち、最も小さいものを求める。 (6) 14で割ると3余り、21で割ると12余るような整数が存在しないことを示す。

合同式中国剰余定理剰余最大公約数
2025/7/17