サイコロを投げて出た目をSとする。 Sの値によって変数Xを以下のように定める。 - $S \le 10$のとき、$X=1$ - $S = 11$のとき、$b \ne c$ならば$X=2$, $b=c$ならば$X=3$。ただし,$b, c$ はそれぞれ独立に1から6までの整数をとる。 - $S \ge 12$のとき、$X=0$ このとき、$X=1$となる確率、$X=3$となる確率、およびXの期待値を求める。
2025/7/9
1. 問題の内容
サイコロを投げて出た目をSとする。
Sの値によって変数Xを以下のように定める。
- のとき、
- のとき、ならば, ならば。ただし, はそれぞれ独立に1から6までの整数をとる。
- のとき、
このとき、となる確率、となる確率、およびXの期待値を求める。
2. 解き方の手順
(1) となる確率を求める。
となるのは、 の場合である。
サイコロの目がである確率はそれぞれなので、となる確率は と計算できない。
大小関係S≤10は、サイコロが2つなのか、1つなのかで計算が変わる。
問題文にサイコロが1つか2つかの記述がないため、サイコロが2つであるとして考える。
2つのサイコロの目の合計Sの範囲は2から12なので、合計がS≤10となる確率を計算する。
全事象は通り。
S=2になるのは(1,1)の1通り。
S=3になるのは(1,2), (2,1)の2通り。
S=4になるのは(1,3), (2,2), (3,1)の3通り。
S=5になるのは(1,4), (2,3), (3,2), (4,1)の4通り。
S=6になるのは(1,5), (2,4), (3,3), (4,2), (5,1)の5通り。
S=7になるのは(1,6), (2,5), (3,4), (4,3), (5,2), (6,1)の6通り。
S=8になるのは(2,6), (3,5), (4,4), (5,3), (6,2)の5通り。
S=9になるのは(3,6), (4,5), (5,4), (6,3)の4通り。
S=10になるのは(4,6), (5,5), (6,4)の3通り。
したがって、S≤10となる確率は
(2) となる確率を求める。
かつ となる場合なので、まずとなる確率を求める。
S=11になるのは(5,6), (6,5)の2通り。したがってS=11となる確率は 。
となる確率はが1から6のどれかの値をとるとき、も同じ値をとる確率なので。
したがって、 かつ となる確率は
(3) となる確率を求める。
S≥12となる確率を求める。
S=12になるのは(6,6)の1通り。
したがってS≥12となる確率は。
(4) となる確率を求める。
かつ となる場合を考える。
S=11となる確率は。
となる確率はとなる確率。
したがって かつ となる確率は
(5) Xの期待値を計算する。
となる確率は。
となる確率は。
Xの期待値は。
3. 最終的な答え
X=1となる確率は タ/チツ = 11/12
X=3となる確率は テ/トナ = 1/108
Xの期待値は ニヌ/ネノ = 28/27