$\triangle OAB$ において、辺 $OA$ を $2:3$ に内分する点を $C$、辺 $OB$ を $3:1$ に内分する点を $D$ とする。線分 $AD$ と線分 $BC$ の交点を $P$ とし、$\vec{OA} = \vec{a}$、$\vec{OB} = \vec{b}$ とする。 $OP$ の延長と $AB$ の交点を $Q$ とするとき、以下の比を求める。 (i) $AQ:QB$ (ii) $OP:PQ$

幾何学ベクトル内分点平面図形
2025/7/9

1. 問題の内容

OAB\triangle OAB において、辺 OAOA2:32:3 に内分する点を CC、辺 OBOB3:13:1 に内分する点を DD とする。線分 ADAD と線分 BCBC の交点を PP とし、OA=a\vec{OA} = \vec{a}OB=b\vec{OB} = \vec{b} とする。 OPOP の延長と ABAB の交点を QQ とするとき、以下の比を求める。
(i) AQ:QBAQ:QB
(ii) OP:PQOP:PQ

2. 解き方の手順

(i)
まず、点 PP は線分 ADAD 上にあるので、ss を実数として、
OP=(1s)OA+sOD=(1s)a+s34b\vec{OP} = (1-s)\vec{OA} + s\vec{OD} = (1-s)\vec{a} + s\frac{3}{4}\vec{b}
と表せる。
また、点 PP は線分 BCBC 上にあるので、tt を実数として、
OP=tOC+(1t)OB=t25a+(1t)b\vec{OP} = t\vec{OC} + (1-t)\vec{OB} = t\frac{2}{5}\vec{a} + (1-t)\vec{b}
と表せる。
したがって、
(1s)a+34sb=25ta+(1t)b(1-s)\vec{a} + \frac{3}{4}s\vec{b} = \frac{2}{5}t\vec{a} + (1-t)\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
1s=25t1-s = \frac{2}{5}t
34s=1t\frac{3}{4}s = 1-t
この連立方程式を解くと、s=811s = \frac{8}{11}, t=1511t = \frac{15}{11}
よって、
OP=(1811)a+811×34b=311a+611b=311(a+2b)\vec{OP} = (1 - \frac{8}{11})\vec{a} + \frac{8}{11} \times \frac{3}{4}\vec{b} = \frac{3}{11}\vec{a} + \frac{6}{11}\vec{b} = \frac{3}{11}(\vec{a} + 2\vec{b})
次に、点 QQ は線分 OPOP 上にあるので、kk を実数として、
OQ=kOP=3k11(a+2b)\vec{OQ} = k\vec{OP} = \frac{3k}{11}(\vec{a} + 2\vec{b})
また、点 QQ は線分 ABAB 上にあるので、ll を実数として、
OQ=(1l)OA+lOB=(1l)a+lb\vec{OQ} = (1-l)\vec{OA} + l\vec{OB} = (1-l)\vec{a} + l\vec{b}
したがって、
3k11a+6k11b=(1l)a+lb\frac{3k}{11}\vec{a} + \frac{6k}{11}\vec{b} = (1-l)\vec{a} + l\vec{b}
a\vec{a}b\vec{b} は一次独立なので、
3k11=1l\frac{3k}{11} = 1-l
6k11=l\frac{6k}{11} = l
この連立方程式を解くと、k=119k = \frac{11}{9}, l=23l = \frac{2}{3}
OQ=13a+23b\vec{OQ} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
よって、AQ:QB=2:1AQ:QB = 2:1
(ii)
OP=311(a+2b)\vec{OP} = \frac{3}{11}(\vec{a} + 2\vec{b})
OQ=13a+23b\vec{OQ} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b}
OP:PQ=OP:OQOPOP:PQ = |\vec{OP}| : |\vec{OQ}-\vec{OP}| ではなく、OP\vec{OP}PQ\vec{PQ}の比を求めるので
OP=311(a+2b)\vec{OP} = \frac{3}{11}(\vec{a} + 2\vec{b})
OQ=13a+23b=119OP\vec{OQ} = \frac{1}{3}\vec{a} + \frac{2}{3}\vec{b} = \frac{11}{9}\vec{OP}
PQ=OQOP=119OPOP=29OP\vec{PQ} = \vec{OQ} - \vec{OP} = \frac{11}{9}\vec{OP} - \vec{OP} = \frac{2}{9}\vec{OP}
OP:PQ=1:29=9:2\vec{OP} : \vec{PQ} = 1 : \frac{2}{9} = 9 : 2
よって、OP:PQ=9:2OP:PQ = 9:2

3. 最終的な答え

(i) AQ:QB=2:1AQ:QB = 2:1
(ii) OP:PQ=9:2OP:PQ = 9:2

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