凸多面体について、頂点の数 $v$, 辺の数 $e$, 面の数 $f$ の関係や、与えられた条件から具体的な値を求める問題です。特に、$v-e+f$ の値, $v$ と $e$ の値, 正三角形の面と正方形の面の数 $x$ と $y$, そして各頂点に集まる辺の数 $l$ を求めます。

幾何学多面体オイラーの多面体定理頂点正三角形正方形
2025/7/9

1. 問題の内容

凸多面体について、頂点の数 vv, 辺の数 ee, 面の数 ff の関係や、与えられた条件から具体的な値を求める問題です。特に、ve+fv-e+f の値, vvee の値, 正三角形の面と正方形の面の数 xxyy, そして各頂点に集まる辺の数 ll を求めます。

2. 解き方の手順

(ア) オイラーの多面体定理より、ve+f=2v - e + f = 2 が成立します。
(イウ, エオ) v:e=2:5v:e = 2:5 より、e=52ve = \frac{5}{2}v です。また、f=38f=38 です。
ve+f=2v - e + f = 2 に代入すると、v52v+38=2v - \frac{5}{2}v + 38 = 2 となります。
整理すると、32v=36-\frac{3}{2}v = -36 となり、v=24v = 24 と求まります。
したがって、e=52×24=60e = \frac{5}{2} \times 24 = 60 となります。
(カキク) 各面を構成する辺の数の総和は 3x+4y3x + 4y です。
また、各辺は2つの面に共有されているので、2e=3x+4y2e = 3x + 4y が成り立ちます。
e=60e = 60 なので、3x+4y=2×60=1203x + 4y = 2 \times 60 = 120 となります。
(ケコ) 各頂点に集まる辺の数がすべて ll であることと、v=24v=24 であることから、各頂点に集まる面の数の和も ll となります。
各辺は2つの頂点に属するので、le=le = (正三角形の面の頂点の数 + 正方形の面の頂点の数)
つまり、2e=vx2e = vx が成り立ちます。
全ての頂点に集まる辺の数は lvlv であり、各辺が2つの頂点に共有されていることから、2e=lv2e = lv です。 e=60e=60 より lv=120lv = 120 となります。
3x+4y=1203x + 4y = 120 の整数解を考えると、x=40,y=0x = 40, y = 0 などの解がありえますが、xxyy がともに正の整数である必要はありません。また、正三角形と正方形のみで構成されることから、lは3と4の公約数とならないことは明らかです。
ll は、3x+4y=1203x + 4y = 120 を満たす整数 xxyy を用いて、lx=2elx = 2eの関係より、xx が定まるはずです。
面の数の合計は x+y=f=38x + y = f = 38 です。したがって、y=38xy = 38 - x となります。
これを 3x+4y=1203x + 4y = 120 に代入すると、3x+4(38x)=1203x + 4(38 - x) = 120 となり、3x+1524x=1203x + 152 - 4x = 120 となります。
整理すると、32=x32 = x となります。
(サ) lx=2elx=2e より 32l=12032l = 120, よって、l=12024=5l = \frac{120}{24} =5

3. 最終的な答え

ア:2
イウ:24
エオ:60
カキク:120
ケコ:32
サ:5

「幾何学」の関連問題

問題は、xy平面上の2点(3, 0)と(-3, 0)を焦点とし、これらの2焦点からの距離の差が2であるような点の軌跡である双曲線の方程式を $\frac{x^2}{A} - \frac{y^2}{B}...

双曲線軌跡焦点方程式
2025/7/12

$xy$平面上の2点$(3, 0), (-3, 0)$を焦点とし、これら2焦点からの距離の差が2であるような点の軌跡である双曲線の方程式を$\frac{x^2}{A} - \frac{y^2}{B} ...

双曲線軌跡焦点標準形
2025/7/12

$xy$ 平面上の双曲線 $\frac{x^2}{5^2} - \frac{y^2}{12^2} = 1$ の頂点の $x$ 座標のうち、大きい方の値を求める問題です。

双曲線座標頂点
2025/7/12

$xy$ 平面上の双曲線 $\frac{x^2}{5^2} - \frac{y^2}{12^2} = 1$ の焦点のうち、$x$ 座標が大きい方の $x$ 座標の値を求める。

双曲線焦点座標平面
2025/7/12

円Oの周上に点A, B, C, Dがあり、三角形ABCは正三角形である。線分BD上に点Eがあり、BE = CDである。 (1) AE = ADであることを証明する。 (2) 点Aから線分BDに下ろした...

正三角形円周角の定理合同直角三角形面積垂線
2025/7/12

座標空間内の4点 $O(0,0,0)$, $A(1,1,1)$, $B(-1,2,3)$, $C(a,-1,4)$ が与えられている。 (1) $a$ が全実数を動くとき、三角形 $ABC$ の面積の...

ベクトル空間図形面積体積外積四面体
2025/7/12

全体が長方形と正方形からなる図形があり、その全体の面積は48 $cm^2$である。長方形の面積は48 $cm^2$と示されている。正方形の一辺の長さを求める。

面積正方形長方形図形
2025/7/12

半径3の球に内接する直円錐があり、直円錐の高さは3以上とする。球の中心Oと直円錐の底面の中心Mとの距離を$x$とするとき、次の問いに答えよ。 (1) 直円錐の体積$V$を$x$の式で表せ。 (2) $...

体積円錐微分最大値
2025/7/12

三角形ABCにおいて、AB=8, AC=5, ∠BAC=60°である。三角形ABCの外接円をK、Kの中心をOとする。直線AOと辺BCの交点をDとし、直線AOとKの交点のうち、AでないものをEとする。以...

三角形外接円正弦定理余弦定理角の二等分線の定理方べきの定理
2025/7/12

正方形ABCDがあり、原点を通る直線 $y=mx$ が辺BC, ADとそれぞれ点P, Qで交わっている。四角形ABPQの面積を$a$, 四角形PCDQの面積を$b$とする。 (1) $a=b$のとき、...

図形正方形面積座標直線
2025/7/12