多項式の割り算は、筆算と同様の手順で行います。
まず、Aの最高次の項をBの最高次の項で割り、商の最初の項を求めます。
次に、Bに商の最初の項をかけ、結果をAから引きます。
この操作を、Aの次数がBの次数より小さくなるまで繰り返します。
最後に残った多項式が余りとなります。
(1) A=2x2−3x+1, B=x−2 2x2−3x+1 を x−2 で割ります。 まず、2x2 を x で割ると、2x となります。これが商の最初の項です。 2x(x−2)=2x2−4x (2x2−3x+1)−(2x2−4x)=x+1 次に、x を x で割ると、1 となります。これが商の次の項です。 1(x−2)=x−2 (x+1)−(x−2)=3 したがって、商は 2x+1、余りは 3 です。 (2) A=x3+x+3, B=x2+2x−1 x3+x+3 を x2+2x−1 で割ります。 A=x3+0x2+x+3 まず、x3 を x2 で割ると、x となります。これが商の最初の項です。 x(x2+2x−1)=x3+2x2−x (x3+0x2+x+3)−(x3+2x2−x)=−2x2+2x+3 次に、−2x2 を x2 で割ると、−2 となります。これが商の次の項です。 −2(x2+2x−1)=−2x2−4x+2 (−2x2+2x+3)−(−2x2−4x+2)=6x+1 したがって、商は x−2、余りは 6x+1 です。 (3) A=4x3−6x2−7, B=2x2+1 4x3−6x2−7 を 2x2+1 で割ります。 A=4x3−6x2+0x−7 まず、4x3 を 2x2 で割ると、2x となります。これが商の最初の項です。 2x(2x2+1)=4x3+2x (4x3−6x2+0x−7)−(4x3+2x)=−6x2−2x−7 次に、−6x2 を 2x2 で割ると、−3 となります。これが商の次の項です。 −3(2x2+1)=−6x2−3 (−6x2−2x−7)−(−6x2−3)=−2x−4 したがって、商は 2x−3、余りは −2x−4 です。