関数 $f(x) = \frac{1}{(1+x)^2}$ について、その微分 $f'(x)$ および $f''(x)$ を求め、微分係数 $f^{(k)}(0)$ ($k=0, 1, 2$) を計算する。そして、$x=0$ における 2 次までのテイラー展開を剰余項 $R_3$ を用いて表す。

解析学微分テイラー展開微分係数関数の解析
2025/7/9

1. 問題の内容

関数 f(x)=1(1+x)2f(x) = \frac{1}{(1+x)^2} について、その微分 f(x)f'(x) および f(x)f''(x) を求め、微分係数 f(k)(0)f^{(k)}(0) (k=0,1,2k=0, 1, 2) を計算する。そして、x=0x=0 における 2 次までのテイラー展開を剰余項 R3R_3 を用いて表す。

2. 解き方の手順

まず、f(x)f(x) の微分を計算する。
f(x)=(1+x)2f(x) = (1+x)^{-2}
f(x)=2(1+x)3=2(1+x)3f'(x) = -2(1+x)^{-3} = \frac{-2}{(1+x)^3}
f(x)=(2)(3)(1+x)4=6(1+x)4=6(1+x)4f''(x) = (-2)(-3)(1+x)^{-4} = 6(1+x)^{-4} = \frac{6}{(1+x)^4}
次に、x=0x=0 における微分係数を計算する。
f(0)=1(1+0)2=1f(0) = \frac{1}{(1+0)^2} = 1
f(0)=2(1+0)3=2f'(0) = \frac{-2}{(1+0)^3} = -2
f(0)=6(1+0)4=6f''(0) = \frac{6}{(1+0)^4} = 6
2次までのテイラー展開は、次の式で与えられる。
f(x)=f(0)+f(0)x+f(0)2!x2+R3f(x) = f(0) + f'(0)x + \frac{f''(0)}{2!}x^2 + R_3
上記の値を代入して、
f(x)=1+(2)x+62x2+R3f(x) = 1 + (-2)x + \frac{6}{2}x^2 + R_3
f(x)=12x+3x2+R3f(x) = 1 - 2x + 3x^2 + R_3

3. 最終的な答え

f(0)=1f(0) = 1
f(0)=2f'(0) = -2
f(0)=6f''(0) = 6
f(x)=12x+3x2+R3f(x) = 1 - 2x + 3x^2 + R_3

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