複素数平面上の異なる3点O(0), A($\alpha$), B($\beta$)に対して、$\alpha^2 - 2\alpha\beta + 4\beta^2 = 0$ が成り立つとき、$\angle AOB$ の大きさを求める問題です。

代数学複素数平面複素数二次方程式解の公式偏角角度
2025/7/9

1. 問題の内容

複素数平面上の異なる3点O(0), A(α\alpha), B(β\beta)に対して、α22αβ+4β2=0\alpha^2 - 2\alpha\beta + 4\beta^2 = 0 が成り立つとき、AOB\angle AOB の大きさを求める問題です。

2. 解き方の手順

与えられた式 α22αβ+4β2=0\alpha^2 - 2\alpha\beta + 4\beta^2 = 0 を変形して、α/β\alpha/\beta を求めることを目指します。
まず、与式を β2\beta^2 で割ります(β0\beta \ne 0 より可能)。
(αβ)22(αβ)+4=0(\frac{\alpha}{\beta})^2 - 2(\frac{\alpha}{\beta}) + 4 = 0
ここで、z=α/βz = \alpha/\beta と置くと、z22z+4=0z^2 - 2z + 4 = 0 となります。
この二次方程式を解の公式で解きます。
z=(2)±(2)24(1)(4)2(1)=2±4162=2±122=2±2i32=1±i3z = \frac{-(-2) \pm \sqrt{(-2)^2 - 4(1)(4)}}{2(1)} = \frac{2 \pm \sqrt{4 - 16}}{2} = \frac{2 \pm \sqrt{-12}}{2} = \frac{2 \pm 2i\sqrt{3}}{2} = 1 \pm i\sqrt{3}
よって、αβ=1±i3\frac{\alpha}{\beta} = 1 \pm i\sqrt{3} です。
ここで、αβ\frac{\alpha}{\beta} の偏角を求めます。
1+i31 + i\sqrt{3} の偏角は arctan(31)=π3\arctan(\frac{\sqrt{3}}{1}) = \frac{\pi}{3} です。
1i31 - i\sqrt{3} の偏角は arctan(31)=π3\arctan(\frac{-\sqrt{3}}{1}) = -\frac{\pi}{3} です。
AOB\angle AOBαβ\frac{\alpha}{\beta} の偏角の絶対値なので、AOB=arg(αβ)=±π3=π3\angle AOB = |\arg(\frac{\alpha}{\beta})| = |\pm \frac{\pi}{3}| = \frac{\pi}{3} となります。
π3\frac{\pi}{3}6060^\circ に相当します。

3. 最終的な答え

AOB=π3\angle AOB = \frac{\pi}{3}
π3\frac{\pi}{3} ラジアン、または 6060^\circ

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