第10項が61、第25項が31である等差数列 $\{a_n\}$ がある。 (1) 一般項 $a_n$ を求めよ。 (2) 初項から第 $n$ 項までの和を $S_n$ とする。$S_n$ が最大になるときの $n$ とそのときの $S_n$ の値を求めよ。

代数学数列等差数列一般項最大値
2025/7/9

1. 問題の内容

第10項が61、第25項が31である等差数列 {an}\{a_n\} がある。
(1) 一般項 ana_n を求めよ。
(2) 初項から第 nn 項までの和を SnS_n とする。SnS_n が最大になるときの nn とそのときの SnS_n の値を求めよ。

2. 解き方の手順

(1) 等差数列の一般項を求める。
等差数列の一般項は an=a1+(n1)da_n = a_1 + (n-1)d で表される。ここで、a1a_1 は初項、dd は公差である。
問題文より、第10項が61なので、
a10=a1+9d=61a_{10} = a_1 + 9d = 61
また、第25項が31なので、
a25=a1+24d=31a_{25} = a_1 + 24d = 31
この2つの式から a1a_1dd を求める。
2つの式を連立させて解くと、
a1+24d=31a_1 + 24d = 31
a1+9d=61a_1 + 9d = 61
上の式から下の式を引くと、
15d=3015d = -30
d=2d = -2
d=2d = -2a1+9d=61a_1 + 9d = 61 に代入すると、
a1+9(2)=61a_1 + 9(-2) = 61
a118=61a_1 - 18 = 61
a1=79a_1 = 79
したがって、一般項 ana_n
an=79+(n1)(2)=792n+2=812na_n = 79 + (n-1)(-2) = 79 - 2n + 2 = 81 - 2n
an=812na_n = 81 - 2n
(2) SnS_n が最大になる nn とそのときの SnS_n を求める。
等差数列の和 SnS_nSn=n2(a1+an)S_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n) で表される。
Sn=n2(79+812n)=n2(1602n)=n(80n)=80nn2S_n = \frac{n}{2}(79 + 81 - 2n) = \frac{n}{2}(160 - 2n) = n(80 - n) = 80n - n^2
SnS_n が最大になるのは、ana_n が正である最後の nn である。
an=812n>0a_n = 81 - 2n > 0
2n<812n < 81
n<40.5n < 40.5
nn は整数なので、n=40n = 40 のとき SnS_n は最大になる。
S40=40(8040)=40(40)=1600S_{40} = 40(80 - 40) = 40(40) = 1600
よって、SnS_n が最大になるのは n=40n = 40 のときで、S40=1600S_{40} = 1600 である。

3. 最終的な答え

(1) an=812na_n = 81 - 2n
(2) n=40n = 40, S40=1600S_{40} = 1600

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